内容説明
東方ギリシア教父、ビザンティンの伝統の集大成者である7世紀の証聖者マクシモスの思想を明らかにした、わが国初の本格的業績。
目次
第1章 自然・本性(ピュシス)の開かれた構造
第2章 「善く在ること」(アレテー)の成立をめぐって
第3章 人間的自由と善の問題
第4章 情念と自己変容―身体・質料の復権
第5章 身体性の問題
第6章 人間本性の変容と開花への道―「神と人との協働」と「信」をめぐって
第7章 異なり、分裂、そして再統合―他者の問題
第8章 エクレシアの諸相と、その全一的かたち
第9章 受肉と神化の問題―神人的エネルゲイアと人間
著者等紹介
谷隆一郎[タニリュウイチロウ]
1945年、岡山県生まれ、神戸に育つ。1969年、東京大学工学部合成化学科卒業。1976年、同大学院人文科学研究科博士課程修了。1979年、九州大学文学部専任講師。現在、同大学院人文科学研究院教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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