出版社内容情報
若き日にトマスやボナヴェントゥラの研究のため,フランス政府給費留学生として初めてストラスブールの地を踏んでから数十年,多くの研究者や友人,そして市民との出逢いを通して,この地は著者にとり第二の故郷となった。
幾たびとなくヨーロッパを訪れ,多くの知人たちの消息から浮かび上がってくる,人生の光と影を見つめながら,今ここでの巡り合わせの中で感じ取られる喜びや悲しみの経験は,生きて在ることの不思議に満ちたものであった。
日常生活の中での異文化や他者との触れ合いを通して,ヨーロッパが永きにわたり育み,失ってきたもの,かれらの心の底に息づいている信仰など,時の中洲に立ちどまり折々に紡がれてきた珠玉のエッセー集。喧噪のなかで喘いでいるわれわれは,柔らかな言葉で包まれた心のオアシスを見出すに違いない。
長倉久子[ナガクラヒサコ]
著・文・その他
内容説明
若き日にトマスやボナヴェントゥラの研究のため、フランス政府給費留学生として初めてストラスブールの地を踏んでから数十年、多くの研究者や友人、そして市民との出逢いを通して、この地は著者にとり第二の故郷となった。幾たびとなくヨーロッパを訪れ、多くの知人たちの消息から浮かび上がってくる、人生の光と影を見つめながら、今ここでの巡り合わせの中で感じ取られる喜びや悲しみの経験は、生きて在ることの不思議に満ちたものであった。日常生活の中での異文化や他者との触れ合いを通して、ヨーロッパが永きにわたり育み、失ってきたもの、かれらの心の底に息づいている信仰など、時の中洲に立ちどまり折々に紡がれてきた珠玉のエッセー集。
目次
1 ストラスブール(イヴォンヌ;おばあさんの赤いいちご ほか)
2 世界のどこかで(壁;ほんとうの世界 ほか)
3 私の研究(大学紛争のただ中で;一期一会の露風先生 ほか)
4 折々に(ジャン・ギャバンの馬と人間の値;じゃが芋の芽 ほか)
著者等紹介
長倉久子[ナガクラヒサコ]
1940年生まれ。京都大学文学部哲学科博士課程修了。現在南山大学教授。宗教学博士(ストラスブール大学)、神学博士(同)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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