出版社内容情報
東日本大震災やコロナ禍がもたらした〈日常〉への問いや、世界共通の課題としての環境問題への注目など、今後の諸課題へのヒントが民藝の中にあることを、社会学的視点で論じる。
目次
序章 略史と本書の概略
第1章 民藝―物とどう向き合うのか?
第2章 「作ること」「使うこと」からその先へ―物をめぐる柳宗悦思想の可能性
第3章 郷土のもの/郷土のこと―民俗学・民藝・民具研究
第4章 郷土の地図を描く柳宗悦―『現在の日本民窯』と『手仕事の日本』
第5章 柳宗悦の二つの関心―美と社会、そして朝鮮
第6章 柳宗悦と朝鮮陶磁―茶道の継承と批判という視点から
第7章 「韓国」陶磁の二〇世紀と柳宗悦―植民地期から解放後へ
第8章 作り手の深層―柳宗悦における神秘と無意識
終章 民藝の新たな可能性
著者等紹介
竹中均[タケナカヒトシ]
1958年生まれ。早稲田大学第一文学部社会学専修卒業。大阪大学大学院人間科学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得満期退学、博士(人間科学)。神戸市外国語大学教授を経て、早稲田大学文学学術院教授。専攻は理論社会学、比較社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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