出版社内容情報
「匂う」「味わう」「触れる」「見えない」「聴く」といった視覚以外の感覚を通じて阪神・淡路大震災を読み解く。震災当事者に丁寧に聞き取り調査をした関西学院大学社会学部金菱ゼミの取り組み
目次
1 匂う(遺体安置所をめぐる匂いと場所の感情喚起の違い)
2 味わう(変わってしまった町に残り続ける町の味わい)
3 触れる(震災前の日常を夢で触れ、震災後人の温もりに触れる)
4 見えない(被災前から始まっていた視覚障がい者の災害対応力)
5 聴く(声による生死の判断とトラウマを語る力;被災者/非被災者の境界を溶かす新たな当事者の在り方)
著者等紹介
金菱清[カネビシキヨシ]
1975年大阪生まれ。関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。社会学博士。現在、関西学院大学社会学部教授(2020年3月まで東北学院大学教養学部地域構想学科教授)。専攻、環境社会学・災害社会学。主著『生きられた法の社会学―伊丹空港「不法占拠」はなぜ補償されたのか』新曜社2008(第8回日本社会学会奨励賞著書の部)、『3.11慟哭の記録―71人が体感した大津波・原発・巨大地震』(編著)新曜社2012(第9回出版梓会新聞社学芸文化賞)『3.11霊性に抱かれて―魂といのちの生かされ方』(編著)新曜社2018、令和元年度社会調査協会賞(優秀研究活動賞)受賞ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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