内容説明
世界10億人が住むスラムは、あっと驚くアイデアの宝庫だ!「貧困」「犯罪」「環境汚染」…これまでのイメージをくつがえすプロジェクトの数々。クラウドマップ、即席ドラム缶コンピューター、自転車携帯充電器―デザインの力で、人々の「暮らし」はこんなにも変えられる!!
目次
1 世界中の「都市」で起こるデザイン革命(インクルーシブな都市をデザインする;バラック/スラム住民インターナショナル;新しい世界を築く―デザインと第2の都市変貌;都市計画マニュアル;住民の力を信頼する;ウシャヒディ;ダーティーワーク―インフォーマル都市の景観とインフラ;アバリミ・ベゼカヤ;デジタル・ドラム)
2 ケース 世界の「都市」を変えるデザイン・イノベーション実例集(交流;視覚化;適応;インクルージョン;繁栄;アクセス)
著者等紹介
スミス,シンシア[スミス,シンシア] [Smith,Cynthia E.]
クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館社会的責任デザインキュレーター。2007年“残り90%のためのデザイン”展と同タイトルの書籍(『世界を変えるデザイン』、英治出版、2009年)を企画。『アイコン』誌の「20/20新たなパイオニア」に選出。国際デザインコンペ審査員も務め、社会的責任デザインに関して広く講演を行っている
北村陽子[キタムラヨウコ]
翻訳業。東京都生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しっかりけちべえ
0
前半より後半のスロースターター。少ないチャンスでだけ一瞬の輝きを放つ。評価は個人の趣味によりけり。「アクセス」に、さらなる情報を欲す例がいくつか。 建築関係のデザインが多いけれど、本書からはその凄さを理解するのは難しい。「こんなことをしました」というアピール合戦は就職活動のようで、その背景や過程がわからず、効果の検証もない。それでは気まぐれの慈善事業と区別できない。2016/09/14
akiu
0
スラムの生活空間を良いものにしていこうというデザイン。ぶっ潰して再開発して…とかではなく、今ある生活の知恵や暮らしを活かしながら、それらとイノベーションを組み合わせていくという感じのコンセプトで、ものづくりや生活デザインの事例が紹介されています。前巻よりも、インターネットを中心とした、テクノロジーを取り込んだ事例が多く出てきているのが個人的に興味を惹きました。そこに住む人たちの生活を尊重しながら出てくるアイデアっていう在り方が、とてもいい感じです。住居のデザインは特にいいですねぇ。2016/08/01
Monty
0
日本では当たり前のことが、世界では大きな問題であり、課題であるものがあまりにも多く、正直、その苦労は想像できない。一方で、そのような環境下だからこそ生まれる閃きやアイデアは目を見張るものがある。2022/12/10