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内容説明
私たちの生活すべてに関わる「エネルギー」。原油価格の変動、グリーン・エネルギーの流行、バイオエタノールをめぐる騒動、シェールガス革命、原子力についての激論…状況の不確実性と深刻さが強まる今日、エネルギーは私たち一人ひとりが考えるべき問題となっている。だが、あふれる情報のなか、何を信じ、何を論じ、何を判断の拠り所とすればいいのだろう?なぜ人類は化石燃料に依存し続けるのか、グリーン・エネルギーの抱える問題は何か、原子力は使い続けるべきなのか、エネルギーシフトは何をもたらすのか。豊富なデータとわかりやすい物理的説明、ビジネスと経済の視点を踏まえて問題の核心に迫る、知的興奮に満ちた一冊。真に私たちの未来を担えるエネルギーは何なのか?極論や思い込みを退け、ビジネスと科学の視点で真実を探る。
目次
イントロダクション カーディナル炭鉱
第1部 パワーを求めて(エネルギーをめぐる初級講座;ハッピー・トーク;エネルギーとパワーの違い;薪から石炭へ、石炭から石油へ;石炭をめぐる見過ごせない事実;石油がないなら石油をつくれ;二七個のサウジアラビア)
第2部 グリーンエネルギーの真実(パワー密度の壁;風力発電は二酸化炭素を減らすか;エネルギー先進国デンマークの実情;石油王ブーン・ピケンズの夢;風力発電は天然ガス需要を増やす;中国が支配するレアアース;米国のエネルギー効率は悪いのか;気候変動とエネルギー問題;炭素よりも重金属に要注意;貧困層に化石燃料を;役に立たないエタノール;電気自動車は普及するか;バイオマス発電の限界)
第3部 現実的なエネルギー政策とは(なぜ今、N2Nなのか;ガスと規制の短い歴史;シェールガス革命;鉱業権の巨大な価値;天然ガスに伴う痛み;原子力を冷静の評価する;核廃棄物をどうするか;イノベーションへの期待)
第4部 未来に向かって(グリーン革命を問い直す;安くて豊富なエネルギーを求めて)
著者等紹介
ブライス,ロバート[ブライス,ロバート][Bryce,Robert]
米国のジャーナリスト。ニューヨークの政策シンクタンク、マンハッタン・インスティチュートのシニアフェロー、エネルギー業界専門誌『エナジー・トリビューン』主幹。資源・エネルギー問題をはじめ経済問題を専門とし、『ニューヨークタイムズ』、『ワシントンポスト』、『USニューズ&ワールド・レポート』はじめ主要紙誌多数で活躍、CNNやBBCなどにも頻繁に出演。この分野で最も影響力あるジャーナリストの一人と目されている
古舘恒介[フルタチコウスケ]
1994年慶應義塾大学理工学部応用化学科卒。同年日本石油入社後、リテール事業、イリノイ大学MBAプログラムへの留学(2001年卒)、LNG事業、総合企画、内閣府への出向を経て、現在、JX Nippon Oil Exploration(U.S.A.)Limited勤務。米国テキサス州ヒューストン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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