出版社内容情報
はじめて訪れたエジプトの貧民街。少女ナディアが自分の腕のなかで息をひきとったとき、自分の人生が決定的に変わった――。貧困や悪政と闘いつづけた23年間。それは、この世界を変えたいと願う、あらゆる職場のリーダーたちと共に歩んだ道のりだった。農民や村長、貧民街の女性たちや売春婦、学生、社会起業家、銀行家、ジャーナリスト、政治家、中央銀行総裁、将軍や国王に至るまで・・・・・・「国づくり」の現場で出会ったリーダーたちの姿を、前世界銀行副総裁が情感込めて語った珠玉の回想記。
雑誌『選択』好評連載「思い出の国、忘れえぬ人々」(2005年1月~2008年12月)待望の単行本化。
読み進めながら、何度も、胸が熱くなり、
読み終えたとき、深い感動と、静かな余韻が訪れる著作。
そうした著作に巡り会う経験が稀有になってしまった時代。
この著作に巡り会えたことに、感謝をしたい。(「解説」より)
――田坂広志
内容説明
前世界銀行副総裁が語るリーダーシップの真実。貧困のない世界を夢見て…23年間の闘いから見えてきたもの。
目次
まるで一卵性双生児―インド、パキスタン
チャンドリカの癖―スリランカ
ああこの国はどうなる…―ネパール
カシミールの水―インド、パキスタン
偶然―トルコ、バングラデシュ、スリランカ
人づくりの奇跡―ブータン、パキスタン
男尊女卑?―インド、スリランカ、バングラデシュ
雷龍の国に学ぶ―ブータン
悲しい…―パキスタン、スリランカ
売春婦「ナディア」の教え―バングラデシュ、インド〔ほか〕
著者等紹介
西水美恵子[ニシミズミエコ]
大阪府豊中市に生まれ、北海道美唄市で育つ。東京都立西高校在学中、姉妹都市高校生親善大使としてニューヨーク訪問。その後間もなくロータリークラブ交換留学生として再渡米(後年、西高は中退)。そのまま帰国せず、ガルチャー大学へ入学。経済学を学ぶ。1970年卒業後、トーマス・J・ワトソン財団フェローとして帰国。千代田化工建設の特許課に借席し、環境汚染問題の研究。1971年、再度渡米する。1975年、ジョンズ・ホプキンス大学大学院、博士課程を卒業。同年、プリンストン大学経済学部、兼ウッドロー・ウィルソン・スクールの助教授に就任。1980年世界銀行入行、開発政策局・経済開発研究所。1983年同、産業・エネルギー局産業戦略・政策課。1987年同、欧州・中東・北アフリカ地域アフガニスタン・パキスタン・トルコ局リード・エコノミスト。1988年同、欧州・中東・北アフリカ地域アフガニスタン・パキスタン・トルコ局通商・産業・金融課課長。1992年同、国際復興開発銀行リスク管理・金融政策局局長。1995年同、南アジア地域アフガニスタン・バングラデシュ・パキスタン・スリランカ局局長。1997年同、南アジア地域副総裁。2003年世界銀行退職。現在、米国首都ワシントンと英国領バージン諸島に在留。世界を舞台に、執筆や、講演、様々なアドバイザー活動を続ける。2007年より、シンクタンク・ソフィアバンクのパートナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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