内容説明
現存する十九歳から七十四歳までの明月記は、和歌史上欠くことのできない文献である。天才歌人、定家の歌の背景と定家が希求した美の世界を読み解く。
目次
明月記の内容
出発地点の歌
初学百首
堀河題百首
定家の若き荒魂
二見浦百首
殷富門院大輔百首
閑居百首
千載集成立の前後
花月百首
速詠の二百首
十題百首
いろは歌
後白河の崩御
母逝く
六百番歌合
韻歌百廿八首
仁和寺宮五十首
院初度百首への道
院初度百首
奔流の、始まり
「老」の定家、「若」の後鳥羽院
後鳥羽院と“遊び”
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chisarunn
8
墨絵に控えめな箔を散らしたようなシャレオツな装幀、これはぜひ読まねば!と手に取ったとき思ったのだが、中をひらいてびっくり。2018年の発行なのに文語体なのだあ!でも少し立ち読みするとなんちゃって文語体なのがわかって安心して借りた。(図書館本)「もし歌人が四季の歌を軽視しまた文語も捨ててしまったら、タンカ(原文のまま)はどうなるだらう。行く手に待つのは、深い海ではなく干上がつた川床のやうな所ではなからうか」このごろ強く思っていたことにこんなところで専門家の賛同を得ようとは。内容については下巻で。2022/03/05
takao
0
ふむ2025/06/01