内容説明
第52回短歌研究新人賞受賞作品収録の第一歌集。
目次
すなば・パレット・植物図鑑
黒猫文具店
すべり台の下から
「冒険ルビ」のおわるとき
ナガミヒナゲシ
天文館につづく坂道
青空チャイム
本棚にかくした手紙
とおくから見れば空色
みずいろの花吹雪〔ほか〕
著者等紹介
やすたけまり[ヤスタケマリ]
2005年短歌をつくりはじめる。2009年「ナガミヒナゲシ」30首で第52回短歌研究新人賞受賞。2010年3月未来短歌会入会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
49
#やすたけまり #短歌 夥という字書いてみつめる実のなかにぎっしりとある意思をみつめる #返歌 夥で検索夥多を見つめて果のよこに多すぎるかもタタを見詰める #短歌 ピアノ@音楽室に会えないと泣いてるピアノ@体育館 #返歌 三年に一度連弾発表会音楽室から体育館行く #解説歌 ピアノ室1階にありスロープで十人がかりで静々と行く体育館 ピアノ壇上行く道は仮設坂花嫁ロードシャンパン欲しい (短歌研究2011.10)2016/05/10
はち
2
半年間読めてなかった歌集。私の作風とは全く違って面白い。まるで成長期以前の女の子が世界を眺めているような作品。でも時々大人の女性がひょこっと顔を出す。連作の構成としても優れていて、特に後半の作品は好き。括弧書きであったり、似たような構成の歌でも真逆な内容の歌を並べたり。この手の歌は詠めないが連作のお手本になる。2014/08/19
どっち
1
穂村弘、笹公人、加藤治郎のもとで評価されてきた歌人。少女の心をしゃべり言葉で歌にしており、その透明度の高いピュアな表現に心が洗われる。2013/04/11
明野 立佳
1
「たとへば君」を読んでから短歌という世界もおもしろそうだ、と思った後に読んだ初めての歌集。フォントつながりもあるのだけれど。みそひともじのちいさなうちゅう。いいかもしれない。2011/09/27
午後
0
子供のころ、今よりもずっと背が低かったころ、世界と自分との距離は今よりもずっと近かった。というか境目がずっと曖昧だった。世界に触れるのと同時に、自分にも触れているような、そんな官能的な体験の連続であった子供時代のような視点で、紡ぎ出される短歌たち。タンポポを見つけたら、しゃがんでずーっと眺めていた、アスファルトに手をついた、同じ道でも夜になったら迷子になりそうだった、五感で生きる生き物の言葉。2017/05/07
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