内容説明
エアラインや北欧デザインブームを仕掛け、KDDIなどのデザインアドバイザーも務める柳本浩市。自身コレクト(収集)する過去のデザイン作品をフィルタに、未来のデザイン、未来の企業のあり方に迫る一冊。デザインで社会はどう変革するのか?企業の成功の秘訣とは。
目次
1 企業とデザイン(時代とともに変化してきた企業とデザインのつき合い方;ウルムとブラウンデザイン;スウェディッシュ・モダンデザインのルーツ ほか)
2 アイソタイプとピクトグラム(モダンとポストモダンの狭間でハイブリッドに向かうデザイン;オットーノイラートとアイソタイプ;インターナショナル・コミュニケーションの完成 ほか)
3 文字・写真・印刷(メディアの発展で変革してきたデザインスタイルと文化;スイスとグリッドデザイン;タイポグラフィと社会のつながり ほか)
スペシャル対談 企業とデザインの距離感とは―スマイルズ遠山正道氏を訪ねて
DESIGN=SOCIAL特別編 僕のデザインへのかかわり方、そこから社会につながった理由
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gokuu
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資料で読んだのだけど面白かった。今後も歴史やデザインについて調べるときに参考になりそう2013/09/28
KF
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ヒット商品などは偶然生まれるのではなく、もっと過去からすでに必然的に決まっている/1908年に登場したフォードT型という自動車によって、現在の大量生産のフローが生まれ、産業は劇的に変化し始める/ピクトグラム/カトリックの支配と布教が印刷の発展と密接に絡んだ/書物の普及における哲学や科学の発達が宗教支配からの解放にもつながった/写真の普及によって現実が呼び覚まされ、宗教の影響力も衰退していった/考えを理解してもらうにはどうすべきかを突き詰めていくと、人々がもつ固定観念が壁になっていることがわかったのです。2011/10/01
ymaholic
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もともと雑誌のコラムだからスラスラ読めるが、デザインの歴史というか基礎みたいなところで非常に面白かった。なんとなく企業デザインとか好きだったというところからもう1ステップ踏み込める。この本で気になった人物をまた調べてみようと思う。2010/05/20