著者等紹介
佐藤洋二郎[サトウヨウジロウ]
1949年福岡県生まれ。中央大学卒。『夏至祭』で野間文芸新人賞、『岬の蛍』で芸術選奨新人賞、『イギリス山』で木山捷平文学賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fwhd8325
64
新聞の書評を見て、面白そうだと思いました。私小説なので好みは分かれるかもしれませんが、私は、コミカルで楽しめました。短篇集ですが、どの作品にも著者ご自身が投影されているようです。じっくり人生を見つめ直すでなく、もっと楽に人生を考える境地の作品だと思います。2022/07/11
まろんKK
4
☆2.5 老境にさしかかった作者の私小説でどれも過去に接点のあった女性絡みの話。つまらない。特筆すべき展開もなければ、胸に染みるところもない。深くないところがいいのかしらん。2022/08/22
助作
3
著者の私小説か。少しずつ各作品の設定をいじってる感じ。 高齢者の主人公が若い頃を思い出したりするが、そこからの新展開があるでもなく、何となく今の日常にそれを埋め込んじゃうみたいなお話。普通はそうだよね、みたいな感じ。2022/07/17
オールド・ボリシェビク
2
表題作など6編を収める。私小説である。どの短編も、過去から吹く風を浴びる初老の男が、果てしない回想に浸る話である。好き嫌いは分かれるだろうが、たぶん、若い人は読まないだろうなあ。ただ、ツボにはまる人、世代はあると思う。もともとこの作家は地味なのである。決して、大声を上げることはないのである。作家はあとがきで書く。「人生は孤独を癒すためにあるのではないかと思う時がある」と。その思いを起点として、この作家は生きていくしかないようである。2025/05/06
Ryo Sogawa
0
老人が誰かと再会する小説集。2022/11/30