内容説明
四大奇書さいごの未踏峰、いよいよその頂へ。衣服、食物、男女、宗教…。微細にわたる圧倒的な描写を渾身の筆で受け止めた充実の訳文と、読みごたえある訳注。生活感情をあざやかに追体験させる作者のするどい眼差し。
目次
書童が寵愛を恃んで事を収めること・平安が憤懣を抱いて舌を振るうこと
西門慶が怨恨を抱き平安を咎めること・書童が女形役に扮し幇間を励ますこと
〓謙が文をよこし娘をもとめること・西門慶が蔡状元と交わりを結ぶこと
馮婆さんが韓氏の娘を縁づけること・西門慶が王六児を囲い物にすること
西門慶が搗鬼の韓二を甚振ること・潘金蓮が雪夜に琵琶を爪弾くこと
西門慶が玉皇廟で祈〓をすること・呉月娘が尼僧から説経をきくこと
子供を抱いた瓶児が寵を願うこと・女中を装った金蓮が気を引くこと
西門慶と喬大戸が縁組すること・潘金蓮が李瓶児と反目すること
富家が門を塞ぎ花火をすること・貴賓が楼に酔い灯籠をみること
金をなくしたため西門慶が金蓮を罵ること・縁をむすんだゆえ月娘が喬夫人に会うこと
呉月娘が引きとめて李桂姐を泊めること・西門慶が酔いにまかせ夏花を締めること
桂姐が夏花を留めてもらうこと・月娘が玳安を怒りののしること
元宵に出あるき雪と雨に降られること・妻妾が笑いつつ亀の卦を立てさすこと
著者等紹介
田中智行[タナカトモユキ]
1977年横浜生まれ。2000年慶應義塾大学文学部卒業。2011年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、徳島大学准教授を経て、大阪大学大学院言語文化研究科准教授。専門は中国古典文学(白話小説)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 電子書籍
- エミリア~愛なんて関係ない~【タテヨミ…
-
- 和書
- 中山間地域農村発展論