内容説明
あなたの知らなかったゲーテ。今に響く文豪の「生命哲学」についての言葉。西洋のみならず、仏教やヒンズー教など東洋の輪廻思想との関連を論じ、ゲーテの生命哲学の核心を読み解く。
目次
概念の定義と時代背景
第1部 ゲーテの「生命哲学」(ゲーテの「自然詩文」における「生命哲学」;「生の哲学」の由来及び詩文・スピノザ論争・ゲーテとの関係)
第2部 ゲーテの「生命哲学」の根底にあるスピノザ哲学(ゲーテのスピノザ受容と研究時期;スピノザ『エチカ』がゲーテの「生命哲学」に及ばした影響)
第3部 ゲーテの「輪廻」概念と「霊魂」概念(西洋思想における)(ゲーテの生涯における「輪廻」概念の進展;ゲーテの「霊魂」概念―オルフェウス教の影響を中心に)
第4部 ゲーテの「輪廻」概念と「行為」の概念(東洋思想・仏教における)(ワイマール文学者に影響を与えたケンペルの『日本誌』;ゲーテに影響を与えた仏教思想)
第5部 ゲーテの「輪廻」概念とその作品への影響(東洋思想・ヒンズー教における)(ゲーテとヒンズー教;ヒンズー教の思想がゲーテの輪廻観と作品に与えた影響について)
ゲーテの「生命哲学」のエッセンス
著者等紹介
岸・ツグラッゲン,エヴェリン[キシツグラッゲン,エヴェリン] [Kishi‐Zgraggen,Evelyn]
1975年スイス・チューリヒ生まれ。チューリヒ大学文学部出身。創価大学大学院文学研究科博士課程修了(人文学博士)。ゲーテの生命哲学の研究にはじまり、ゲーテと東洋思想の比較思想的研究、ドイツ文学と日本文学の比較文学的研究までその研究対象は広い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。