内容説明
キリスト教が生まれたのは魚食の地だった。日本人に馴染み深い魚食から世界を知ろう!魚と、人の宗教・文化形成との関係、という全く新しい観点から世界を考察する一冊。
目次
1 西アジア世界の魚文化―キリスト教誕生の地の魚と漁(旧約聖書の地の魚;新約聖書の地の魚;キリスト教を巡る周囲の世界―イスラム世界の魚と人)
2 ヨーロッパ世界の魚文化―キリスト教発展の地の魚と漁(キリスト教以前の魚;魚とキリスト教)
3 東アジアの日本の魚文化―魚食への宗教理解と日本(魚とキリスト教文化;魚食文化と宗教理解)
著者等紹介
平川敬治[ヒラカワケイジ]
1955年福岡生まれ。九州大学教育研究センター講師の他、社会人生涯学習講座の講師などを歴任。考古学・地理学・民族学を専攻し、必ず自ら足を運ぶことをモットーに地域の香りのする総合的な比較文化の構築を目指す。主なフィールドは日本を含めた東アジア、西アジア、ヨーロッパで今日も調査を続行中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
14
これめっちゃオススメ、読んでて楽しかった。目次で全ての章のタイトルに魚の名前がついてることでジャブを喰らった感じ。天動説を信じている人はカレイも海割のせいであんな形状になったとガチで信じているのだろう。ユダヤとキリスト教とイスラムが源をひとつにしているということがそれぞれの地で食されている魚の種類や食べ方で納得させられる。北東が鬼門となったのは単に湿っぽいとこだったから、という身も蓋もない理由だったように、宗教上の食べ物の禁忌なんて大した意味なかったんだな、と思った私を許してください。2021/04/19
Go Extreme
2
西アジア世界の魚文化―キリスト教誕生の地の魚と漁: 旧約聖書・新約聖書の地の魚 ヨーロッパ世界の魚文化―キリスト教発展の地の魚と漁: キリスト教以前の魚: ギリシャ神話アルテミスの捧げものマグロ ケルト族の祝いのサケ・マス 海のミルクのカキ 古代ローマ人・魚醤ガラム 魚とキリスト教 東アジアの日本の魚文化―魚食への宗教理解と日本 魚とキリスト教文化: 日本の漁師とキリスト教 南蛮文化と魚 魚の文化―タイとティラピアの共通性 魚食文化と宗教理解: 親子丼と生き造り 食の規制ー国際商品カニカマ 食の広がり2021/07/13
takao
2
☆ユダヤ教、イスラム教は遊牧の生活から。一方、キリスト教はガラリア湖周辺で湖の宗教、漁師の宗教といえる。2021/05/18
y
1
魚食とユダヤ教、キリスト教、イスラムが私の中ではあまり結びつきがなかったので、とても面白かったです。 隠れキリシタンで有名な島原などにキリスト教が根付いたことについても、なるほどーと思いました。2021/05/30