内容説明
彼らは憎悪と恐怖の中未知の領域へ挑んでいった!これは心臓疾患で苦しみ続けた患者たちのために命懸けで病魔と闘い続けた医師たちの真実の物語。
目次
プロローグ:緊急警報
血の洪水
外科医と科学者
侵襲的な治療
ブルーベイビー
動物実験
10パーセント解決法
人間の手術候補
勇敢な男たち
ゼロ時間
ミネアポリスでの奇跡の治療
針と気泡
一輪の赤いバラ
道徳的約因
ニューヨークの医学
因果応報
エピローグ 天賦の才
著者等紹介
田中裕史[タナカヒロシ]
神戸大学医学部卒業。心臓外科医。国立シンガポール大学フェロー、国立循環器病センター医長、神戸大学特命教授、兵庫県立姫路循環器センター部長を経て、現在、新東京病院心臓血管外科主任部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とまとまと
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心臓手術が当たり前のように行われている現代。ところが70年前には人工心肺もなく、除細動器もなく、心臓内にメスを入れることはタブーだった。その不可能を可能にした天才外科医、ワルトン・リリハイ。心臓外科の基礎は彼が作ったといっても過言ではない。その一方で脱税で有罪判決を受け、米外科学会から追放までされる。伝票を整理できない、片づけられない、人とうまくやれない、などは天才にありがちなあの特徴なのかな。。と。ともあれ、心臓外科医の訳者が伝えたかったことはよくわかりました。難しい専門用語もやさしく解説されています。2022/05/10