内容説明
「眠れないよ こんな星の輝く夜は」小鬼の棲まう黄昏の川辺で少女は大人の世界に越境する。表題作他、生と死の喜びと痛みをうたう19世紀英国詩人のみずみずしい第一詩集、完訳。
目次
小鬼の市(ゴブリン・マーケット)
インド、ジャンシの砦にて 一八五七年六月八日
夢の国
故郷にて
三人娘 ソネット
北から来た恋人
冬の雨
徒姉妹ケイト
貴族の姉妹
春〔ほか〕
著者等紹介
ロセッティ,クリスティナ[ロセッティ,クリスティナ] [Rossetti,Christina Georgina]
1830‐94。イギリス、ヴィクトリア朝期の詩人
滝口智子[タキグチトモコ]
静岡県生まれ。北海道大学大学院修士課程修了、同大学院博士後期課程中退。ライデン大学(オランダ)にて文学博士号取得。和歌山大学他非常勤講師。専門:十九世紀イギリス文学・文化。特に女性詩人研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なま
9
★3.5 ロセッティはイギリス、ヴィクトリア朝期の代表詩人。イタリア統一運動に関与し、王に追われイングランドに政治亡命。同じくイタリアからの亡命者を父に持つフランシス・ポリドーリと結婚。(フランシスの兄ジョンは『吸血鬼』の作家) 【誕生日】【夏の願い】【またいつか春に】【静な黄昏】【登り坂】が特に良かった。自然や情景の描き方がロマンチックで美しい。詩を読むと華やいだ気持ちになれる。ただ、日本語訳を半分にし原文でも読みたかったな。訳者を信じていないわけでは無いが、そう思わせる詩も多い。2021/12/07
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