内容説明
鎖国政策の下、西南諸藩とともに異国船の打ち払いを命じられた長州藩では大砲鋳造の技術が発達した。それらは日本の伝統技術を用いての西洋技術導入でありさらに西洋兵学へと広がる。この近代化への活動を支えたのは長州藩の危機管理・特別会計制度であった。海防・藩経営及び会計的側面を活写。
目次
第1章 幕末への移行と長州藩―長州藩神器陣と西洋兵学の導入
第2章 西洋兵学受容とペリー来航前夜―弘化・嘉永期における西洋兵学受容努力
第3章 ペリー来航と長州藩―嘉永末期の西洋兵学受容
第4章 安政期の近代化活動と長崎伝習―洋式帆船・反射炉・長崎伝習・兵制改革
第5章 万延・文久期の近代化努力と攘夷戦争
第6章 元治元年の下関戦争―欧米連合艦隊の来襲
第7章 元治・慶応期長州藩の近代化―内訌・幕長戦争を中心として
著者等紹介
郡司健[グンジタケシ]
1947年、山口県生まれ。大阪学院大学経営学部教授。経営学博士(神戸商科大学、“現”兵庫県立大学)。公認会計士試験委員(2006年12月~2010年2月)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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