出版社内容情報
須田晴夫[スダハルオ]
内容説明
日蓮が生きた時代状況と、思想の展開を総合的に考察。旧版を修正し、巻末に詳細な索引を付す。“日蓮仏法”の案内書!
目次
生誕
修学と得度
悟りと遊学
立宗宣言
鎌倉での弘教
「立正安国論」
松葉ケ谷の法難
伊豆流罪
小松原の法難
十一通御書
竜の口の法難
依智と寺泊
佐渡・塚原
佐渡・一谷
身延入山
身延での教化
熱原法難
曼荼羅本尊
晩年の化導
入滅
著者等紹介
須田晴夫[スダハルオ]
1952年2月、東京生まれ。1977年3月、東京大学法学部卒業。2012年2月、新聞社定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ikkoku-Kan Is Forever..!!
6
日本思想史を勉強すると(わざわざ勉強しなくても)、今日の日本社会に決定的な影響を与えているテキストは…?といえば、『源氏物語』でも『武士道』でもなくて、鎌倉仏教の宗祖達のそれだ。(「にもかかわらず、それが日本社会を決定的には変えなかったのはなぜか」という問いが日本文化論として繰り返し語られてきたけれど、それはまた別の話)ところが実際に「コレだ」という参考書に出会うことがない(その理由は省略)けれど、色々、端折って結論を一言。「コレです」(その理由は言語化したい気もする_一言いえば思想の<体系性>だと思う)2021/01/17
路傍の石
1
「日蓮の思想と生涯」を丁寧に概観できる。各編ごとにばらばらになりがちな御書の理解を、有機的に結びつけてくれる。最新の研究成果も反映されており、日蓮を学ぶうえでは必読の書になってくるといってもいい内容だと思う。2019/10/28