内容説明
団塊の世代の著者がたどってきた道は、戦後の日本人の時代史とも言え、忘れがたい懐かしさと痛みを読む者に呼びおこす。故郷北信濃への思い、青年期のほろ苦い想い出、常に共にあった文学の魅力等を綴ったエッセイ。
目次
ふるさと茫茫(我が家が熱海に;蔵の中・闇の奥 ほか)
びっくりすること(女車掌哀歌;新宿の売春婦 ほか)
歴史のほとりにて(死刑囚・坂口弘;富岡製糸場を訪ねて ほか)
いじらしき日々(我が恩師;猪瀬直樹・一年先輩 ほか)
文学と演劇と言葉(ヴェニスの商人・我が演劇史;愛の救済・茨木のり子・吉野秀雄 ほか)
著者等紹介
丸山修身[マルヤマオサミ]
1947年、長野県飯山市に生まれる。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。岩波映画製作所入社、企画演出部所属。退社後、塾教師、家庭教師をつとめる。1999年より劇団「シェイクスピア・カンパニー」で脚本の共同構想を担当。第19回コスモス文学賞随筆部門受賞、2005年5月。第23回コスモス文学賞短編小説部門受賞「廃村にて」2004年5月。2009年12月より『文芸復興』同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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