内容説明
傑作『老貴婦人の訪問』『物理学者たち』から、本邦初訳の『フランク五世』、そしてヒット作『流星』など中期の粒揃いの五作品を収録。
著者等紹介
デュレンマット,フリードリヒ[デュレンマット,フリードリヒ] [D¨urrenmatt,Friedrich]
1921‐1990。スイスの作家。ベルン州コノルフィンゲンに牧師の息子として生まれる。ベルン大学とチューリヒ大学で哲学などを専攻。在学中に作家としてデビュー。50年代から60年代にかけて発表した戯曲によって世界的な名声を博す。晩年は演劇から離れ、自伝など散文の執筆に専念した
市川明[イチカワアキラ]
1948年大阪府生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授
増本浩子[マスモトヒロコ]
1960年広島県生まれ。神戸大学大学院人文学研究科教授
山本佳樹[ヤマモトヨシキ]
1960年愛媛県生まれ。大阪大学大学院言語文化研究科准教授
木村英二[キムラエイジ]
1951年兵庫県生まれ。大阪産業大学人間環境学部および同大学院人間環境学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アナーキー靴下
49
「老貴婦人の訪問」をAIにお勧めされたから読んでみたのだけど、これは本当に私好みの戯曲だった。徹頭徹尾冷徹に、倫理は構造であり、個人の悲劇は喜劇でしかないと提示する残酷さ。他人の言動はいつだって滑稽で、しかし当人にとっては投げ出すことはできない現実そのもの。笑うに笑えない。登場人物は、個人としてだけでなく構造的役割も持たされ、その役割が個人の意思を踏み潰していく。ヒューマニズムはそれが抱える矛盾ゆえに弱き者を排除する。そこに善悪などなく、ただの装置。そして無垢という概念も、善悪とは無関係なのだ。2026/03/16
nightowl
3
物理学者~が下北沢で上演されるのに、老貴婦人~の感想しか無い…(嘆)。富を手に入れた老女が寂れた町の発展と引き替えに元恋人の死を人々に命じる「老貴婦人の訪問」亡くなった顧客の保険金等で経営を成り立たせてきた悪徳銀行のピンチ「フランク五世」自称偉人が精神病院で看護婦を殺すのは何故か「物理学者たち」単純作業なはずである牛糞掃除が上手く進められない「アウゲイアスとヘラクレスの牛舎」死ねないノーベル賞作家が人を次々死に追いやる「流星」。筒井康隆の作風を真面目なふりで書いた印象。どれも外れ無し。まずはこの一冊から。2021/09/18
Kuliyama
1
ミュージカルになったということで、老貴婦人の再訪を読みました。ミュージカルの方が感情の表現が多彩になるのかなと思いました。2015/11/16




