内容説明
物語を“語る”という行為、物語を“読む”という行為、そのどちらにとっても魅力的なテクストがデーブリーンである。ここにしかないものは何かを著者は読みといていく。
目次
1 解釈学的前提
2 小説『ハムレット』成立史と研究史概観、及び先行研究(成立史;研究史概観;先行研究―本論のテーマとの関わりから)
3 登場人物―語りと経験(何がいかに語られているか;エドワード・アリソン;アリス・アリソン;ジェームズ・マッケンジー;キング医師;キャスリーン・アリソン;アノニムな登場人物としての語り手)
4 語り手、読者(「感染しない語り手」と情動;コロスのような語り手と最終章;語りの多層性と読者;語り手の言説)
5 作者(「彼の(そして私の)物語」―次男ヴォルフガングの死と家族関係をめぐって
世界劇場―『われわれの気がかり、人間』との関連)
著者等紹介
長谷川純[ハセガワジュン]
1957年東京に生まれる。1983年上智大学大学院文学研究科(ドイツ文学専攻)博士前期課程修了。ルール大学、ボン大学に学ぶ。2012年上智大学大学院文学研究科(ドイツ文学専攻)博士課程修了。博士(文学)。外資系企業勤務を経て、現在、日系企業グループにて「語りと経験」をテーマに、人材育成に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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