内容説明
東日本大震災の16年前から、仙台平野の巨大津波の来襲を著書で警告してきた著者が、さらに明らかにする津波の歴史。この二千年間に東北をおそった巨大地震と巨大津波が6回以上に及ぶことが明らかとなった。それは縄文時代にもさかのぼり、一定の周期でくりかえされ、三千年以上前の津波堆積物によっても実証された。
目次
第1部 歴史津波(黎明期(縄文時代)の歴史津波
国づくり創世紀の津波
仙台平野の群集古墳築造の謎=フルボ酸鉄と津波の相関関係
古代国家施設建設時代と津波被害の実態
歴史津波時代の津波終息期
超古代の歴史津波 日高見国の二つの千貫山伝説
日本最古の歴史津波から見るフルボ酸鉄との出会い 「信仰」「鉄」「津波」)
第2部 二〇一一年三月十一日以前とその後(今後の巨大地震と大規模津波はどの方向に向かうか―歴史津波から見える検証;警告はどこへいった;未来へ繋ぐ)
著者等紹介
飯沼勇義[イイヌマユウギ]
1930(昭和5)年11月、仙台市生まれ。昭和26年3月東北大学宮城師範学校卒。仙台市内の公立学校の教員を14年間勤めた後、東北大学教育学部の研究生、民間企業勤務、幼稚園長などを経て独立した研究生活に入る。教員時代から歴史の研究を続け、津波以外にも古代東北での製鉄、牡蛎殻を使った肥料の開発(特許第4105184号フルボ酸鉄を含む)など、その研究範囲は多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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