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内容説明
ヨーロッパを東から西に駆けぬけ、スラブ的朴訥、ユダヤ的敬虔、オーストリア的憂愁に満ちた最上の物語を書きつづけた一人の作家の全貌を描く大作。
目次
生誕の地ブロディから帝都ウィーンへ―ガリツィアでの少年時代とウィーンでの学生時代
ウィーンからベルリンへ・ジャーナリストとしての出発
ロートの初期小説―「失われた世代」の群像
「真の世界都市」へ・ロートのパリ体験
ロートの「ロシア旅行」
エッセイ『放浪のユダヤ人』
『ヨブ―ある平凡な男のロマン』―同化と挫折の物語
『ラデツキー行進曲』―祖国没落の歴史小説
亡命時代のロートオランダのドイツ亡命文学出版社に支えられて
『偽りの分銅』―新任計量検査官の破滅の物語
『皇帝廟』―祖国消滅の告知へ
『第千二夜物語』―華麗なウィーンの風俗絵巻
パリに死す・ロートの最期
著者等紹介
平田達治[ヒラタタツジ]
1934年奈良県生まれ。大阪大学大学院文学研究科(独文学専攻)修士課程修了。大阪大学大学院言語文化研究科教授を経て、1998年同大学を定年退官。大阪大学名誉教授。専門はドイツ・オーストリア文学・中欧都市文化論。『ナチス通りの出版社』(人文書院、出版学会賞受賞)、『ウーファ物語―ある映画コンツェルンの歴史』(鳥影社、ダウテンダイ翻訳賞受賞)などの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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