内容説明
私小説を愛し、「高見順」論をはじめ昭和の文学について著してきた著者が、長年の読書遍暦から50人を選んで、作品の魅力と作家との交流のエピソード等を綴った文学好きに贈るエッセイ。
目次
平野謙―高見順論から平野柏蔭遺稿集まで
立原正秋―「風月楼」での招宴の思い出
角田光代―「八日目の蝉」と「曾根崎心中」
本多秋五―地方豪族のボンボン・道楽文学
石川啄木―短歌に釣られて北海道一周の旅
島本理生―高校生が書いた「中学生日記」
半藤一利―「聖断」からスター文士までの道
近松秋江―「黒髪」に嵌る中年男の醜態
俵万智―「風が笑えば」彼氏も笑うの?
辻井喬―「彷徨の季節の中で」から芸術院へ〔ほか〕
著者等紹介
坂本満津夫[サカモトマツオ]
昭和6(1931)年栃木県生まれ。日本文藝家協会会員。「文芸復興」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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