経験はいかにして表現へともたらされるのか―M・フリッシュの「順列の美学」

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  • サイズ A5判/ページ数 420,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784862651242
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C1098

内容説明

「私」とは何かを自らに問いかけた作家、マックス・フリッシュの作品と美学を文学的、かつ人文・社会科学的な視点から幅広く論ずる。

目次

第1部 フリッシュ美学の理路(死への傾斜、あるいは期待の芸術―フリッシュの美学的萌芽;否定的媒介としての書くこと―『日記一九四六‐一九四九』における美学的考想;「順列の美学」―あるいは中期フリッシュの美学的転回;忘却という癒しに抗して―初期フリッシュと精神的国土防衛 ほか)
第2部 実践としての語りと演戯(浮遊する一人称―『ビンあるいはペキンへの旅』における語りの一次元性;想い出と予感の通路―初期フリッシュにおける「可能的なもの」;イメージ・偶像・スケッチ的なもの―『シュティラー』におけるメディアと芸術;ほら吹きの論理―物語り行為から見たシュティラーの「手記」 ほか)

著者等紹介

葉柳和則[ハヤナギカズノリ]
1963年徳島県に生まれる。1990年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退。1997年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1997年~1999年スイス政府給費留学生・チューリヒ大学第一哲学部。2008年博士(文学)。現在、長崎大学環境科学部准教授。専門は現代ドイツ語圏文学・文化、文化社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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