内容説明
昭和初年から20年の敗戦までを高見順の「青春」時代として捉え、日記、小説、詩、最近公刊された手紙などから辿って実相を浮き彫りにし、高見文学の原点に迫る。
目次
1 時代に絡み・自分に拗ねる(ジュンとアキコのラブレター;文学辞典で大あぐら ほか)
2 錯乱のままに断章綴り(二十の老成と九十の青春;文壇デビューと結婚と両手に花 ほか)
3 わが一高時代の混濁(「苦悩」を苦悩する青春前期;「煩悶」からダダイズムへ ほか)
4 書かない嘘・書き過ぎた嘘(石原慎太郎の高見文学観;癇癪玉が心の奥で破裂する時 ほか)
5 左翼崩れ・人間崩れ(プロ文からの「転向」;左翼崩れの新鉱脈 ほか)
著者等紹介
坂本満津夫[サカモトマツオ]
昭和6(1931)年栃木県生まれ。日本文藝家協会会員。「日本海作家」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。