内容説明
ソ連崩壊後次第に明らかになってきた資料が示すスターリン時代の芸術家たちの赤裸々な真実。権力との関係において、創造的知識人はどうあるべきかを、今あらためて鋭く問いかける一冊。
目次
それはどのようにして始まったか
社会主義リアリズムへの道における造形芸術の巨匠たち
革命の演劇あるいは演劇の革命
民族的な表現形式と国際的な内容
「革命の告知者」の懐柔
アンドレイ・プラトーノフ―「富農の記録」の作者の幸せと不幸せ
人を恐れさせるためには身内を打て―ある日記の物語
デミヤン・ベードヌイ―「有害な男」から「無害な男」への変身
詩の反抗
ピリニャーク―先延ばしされた死
エフゲニー・ザミャーチン―自由へと放たれて
ロシア・プロレタリア作家協会からソヴィエト作家同盟へ―画一化の始まりにおける文化の再編
アレクセイ・トルストイ―焼きポテトと善の希求
ショーロホフ―『静かなドン』の作者で、三〇年代の弾圧のはずみ車
ブルガーコフ―保存しておけ、だが、印刷はするな
コリツォーフ―「拳銃を持ったジャーナリスト」の死
メイエリホリド―「愛と政治の三角関係」
セルゲイ・エイゼンシテイン―『戦艦ポチョムキン』から『イワン雷帝』へ
ミハイル・ゾーシチェンコ―日が沈む前に
著者等紹介
ソコロフ,ボリス・ワジモヴィチ[ソコロフ,ボリスワジモヴィチ][Соколов,Борис Вадимович]
文学研究家、歴史家。文学博士。スターリン時代における文学、とくにブルガーコフの研究家として知られ、数々の著作、論文を発表している
齋藤紘一[サイトウコウイチ]
群馬県出身。東京大学理学部卒。中央官庁の課長、審議官を経て、独立行政法人理事長等。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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