内容説明
現代日本の「子どもの文学」をいろどってきた作家、そして作品たち―。第一部では、『迷子の天使』、『ふしぎなたいこ』、翻訳『たのしい川べ』の三作品に着目した石井桃子論を展開するほか、書簡のやりとりを公開。第二部では石井と同時代を生きた佐藤春夫、中勘助、野上弥生子、早船ちよ、瀬田貞二を紹介する。第三部「現代日本児童文学への窓」では、太田博也、安藤美紀夫、中野みち子、竹下文子、さくらももこなどの作家論を収載。
目次
第1部 石井桃子論(『迷子の天使』論;『ふしぎなたいこ』論;『たのしい川べ』論―中野好夫と石井桃子の翻訳 ほか)
第2部 石井桃子の周縁(十九世紀のイタリアと佐藤春夫「いたづら人形の冒険」;中勘助と、ある詩人;野上弥生子の児童文学 ほか)
第3部 現代日本児童文学への窓(太田博也;西沢正太郎;安藤美紀夫 ほか)
著者等紹介
竹長吉正[タケナガヨシマサ]
1946年、福井県生まれ。埼玉大学名誉教授。白鴎大学、埼玉県立衛生短期大学(現、埼玉県立大学)、群馬県立女子大学などでも講義を行った。日本近代文学、児童文学、国語教育の講義を行い、著書を出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。