内容説明
この形容詞“liberal”は力の行使を制限し、多元性と懐疑心、アイロニーをもたらすのである。(本書23頁)
目次
第1章 なぜこの形容詞が問題なのか
第2章 リベラルな民主主義者
第3章 リベラルな社会主義者
第4章 リベラルなナショナリストとリベラルな国際主義者
第5章 リベラルなコミュニタリアン
第6章 リベラルなフェミニスト
第7章 リベラルな教授とリベラルな知識人
第8章 リベラルなユダヤ人
第9章 誰がリベラルで、誰がリベラルではないか
著者等紹介
萩原能久[ハギワラヨシヒサ]
1956年生まれ。慶應義塾大学名誉教授。専門分野:政治哲学・現代政治理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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linbose
1
★★★★☆ 現在の政治状況における「形容詞としてのリベラル」の重要性を説く。(保守と「リベラル」という名詞でなく)新しいポピュリズムと闘うリベラルな民主主義者、権威主義に反対するリベラルな社会主義者、反ムスリム等排外主義的ナショナリズムに抵抗するリベラルなナショナリスト、その他リベラルなフェミニスト、リベラルなユダヤ人などはどのような人か?「リベラルな」という形容詞は、政治権力の抑制、個人の権利の擁護、社会や国家の多元性・開放性、差異を寛大な精神で調整していくことなどをもたらす▼ まっとうな=decent2023/12/13
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