内容説明
なぜ、貧しい人びとを救済しなければならないのか。どこまで救済するのか。福祉国家は、貧困がもたらす“屈辱”をとりのぞくことができたのか。“生存”を保障することと“尊厳”をまもることは両立しうるのか。「ポスト福祉国家」における市民的関係の再構築のために、ロックからベヴァリッジまでの思想をたどりなおす。
目次
第1章 慈愛と労働―ジョン・ロック
第2章 同感と市場―アダム・スミス
第3章 救貧と管理―ジェレミィ・ベンサム
第4章 進化と慈善―ハーバート・スペンサー
第5章 効率と福祉―シドニー&ビアトリス・ウェッブ
第6章 分配とシティズンシップ―ニュー・リベラリズム
著者等紹介
金田耕一[カナダコウイチ]
1957年広島県生まれ。日本大学経済学部教授。早稲田大学政治経済学部政治学科、同大学院政治学研究科博士課程。博士(政治学)。政治思想・政治理論。宇都宮大学教育学部教授をへて現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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