目次
第1部(第二帝政の国家機構とその崩壊―軍人に対する市民の勝利;第二帝政の国家構造と崩壊;19世紀の歴史におけるローレンツ・フォン・シュタインの地位)
第2部(帝国憲法におけるビスマルクの遺産)
著者等紹介
初宿正典[シヤケマサノリ]
1947年生まれ。京都大学名誉教授
栗原良子[クリハラヨシコ]
1937年生まれ。没年等不詳
柴田尭史[シバタタカフミ]
1983年生まれ。徳島大学大学院総合科学研究部講師
瀧井一博[タキイカズヒロ]
1967年生まれ。国際日本文化研究センター教授
宮村教平[ミヤムラキョウヘイ]
1988年生まれ。佛教大学教育学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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麺
2
ドイツ帝国(北ドイツ連邦時代も含む)の国家構造が、どのように運用されていたかを読み解く4つの論文が掲載されている。シュミットの論文は1934年(まさしくナチの御用学者であった時)に書かれたもので、当時性がそのまま感じられる文として面白さがあった。浅学ゆえシュタインに関する3つ目の論文と他との繋がりが理解できないままだが、シュミットの「軍人的指導者国家/自由主義的法治国家というドイツの2側面の対立がドイツの政治を困難にし、最終的に後者が勝利した」という主張に対してハルトゥングが反論する過程は非常に明快で…2022/01/02