内容説明
“働くこと”“助け合うこと”の意味を原理的に考える、それは“よい社会”のビジョンを描くことでもある。グローバル化論議などの“根底”にあるべきものを探る。
目次
序章 問題の所在―二一世紀の労働と福祉
第1章 よく生きることと承認しあうこと―伝統社会の労働と相互性(よく生きること―古代ギリシア哲学;隣人への愛―中世キリスト教神学)
第2章 自由に働くことと相互扶助―近代社会の労働と福祉(労働する個人;相互性と物象化)
第3章 福祉国家の時代―二〇世紀の労働と福祉(意味喪失とアノミー;福祉国家とは何か;福祉国家の危機)
第4章 新しい労働‐福祉社会へ(労働と福祉の基礎を問いなおす;新しい労働‐福祉社会の構想)
著者等紹介
田中拓道[タナカタクジ]
1971年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業、北海道大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学)。現在、一橋大学大学院社会学研究科准教授。専門は政治理論、福祉国家論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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