目次
第1章 序論
第2章 コスモポリタニズム
第3章 グローバルな平等主義
第4章 二つの責任概念
第5章 ネーションとしての責任
第6章 責任を引き継ぐこと
第7章 人権―グローバル・ミニマムを設定する
第8章 移住と領土権
第9章 世界の貧困者に対する責任
第10章 結論
著者等紹介
富沢克[トミサワカツ]
1948年生。同志社大学教授
伊藤恭彦[イトウヤスヒコ]
1961年生。名古屋市立大学教授
長谷川一年[ハセガワカズトシ]
1970年生。島根大学准教授
施光恒[セテルヒサ]
1971年生。九州大学准教授
竹島博之[タケシマヒロユキ]
1972年生。東洋大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
5
2011年刊行。「自由な移動に対する無制限な権利は…政策選択を妨害し、別の意味でナショナルな自己決定という考えを空洞化するだろう。グローバルな平等主義を実行するために、ネーションの自己決定権を捨て去るか、あるいは自由な移動という無制約な権利を認めて自己決定を掘り崩すかという、二つのやり方に対する私の反論は、もちろん、自己決定が何らかの価値のあるものであり、自由な移動はいずれにせよ人権ではないという仮定に依存している…グローバルな正義が平等の原理という形で表現されなければならないと考える自明の理由はない」2022/05/18