出版社内容情報
「買う」から「つくる」そして「分かち合う」社会へ
「自給農」を実践する大人気の無肥料栽培家が書き下ろした「発酵保存食」の作り方と、微生物たちが教えてくれる“これからの生き方”論。暮らしを豊かにする考え方とその実践方法をわかりやすくまとめました。
(本文「はじめに」より)
僕の本業は「無肥料栽培」としての農家であり、無肥料栽培を広げるための活動を積極的に行っています。無肥料栽培は農薬を使用しないうえに、市販されている化学肥料や有機肥料も使用しない農業であり、一般的には「自然農」と呼ばれることが多いと思います。
しかし僕の農業は、誰かのために野菜や穀物を作るとか、換金するために作物を作ると言う考え方とは一線を画しています。僕の農業は「自給的農業」と言い換えることができ、僕はそれを「自給農」と呼んでいます。自分のために作物を作り、その作物を自分の食料にして生きていくという生き方でもあります。
【目次】
[はじめに]なぜ今「発酵保存食」が大切なのか?
[Chapter1]微生物の働きと農的人間の活動の共有点
[Chapter2]四季折々のスタンダードナ発酵調味料「醤油」
[Chapter3]四季折々のスタンダードナ発酵調味料「米糀から作る味噌」
[Chapter4]四季折々のスタンダードナ発酵調味料「その他」
柿酢/豆板醤/コチジャン/発酵生姜/トンチミ/塩麹/麹キムチ ほか
・中島デコさんによる発酵?
[あとがき]「分かち合う」ことの本質
(本文「おわりに」より)
なぜ保存食が大事なのか、なぜ発酵調味料が大事なのを僕は知ってほしいのです。ただ保存食の作り方を知ったとか、発酵調味料の作り方を知ったというだけでは、僕は長続きしないのではないかと思っています。いざというときに困らないためにも発酵保存食を作り、あるいは作れないまでも、作り方の知識は得ておいた方がいいと思います。これからの人生を幸福に生きるために、発酵保存食を作ってみて欲しいと思います。
目次
はじめに なぜ今「発酵保存食」が大切なのか?
1 微生物の働きと農的人間の活動の共通点
2 四季折々のスタンダードな発酵調味料「醤油」
3 四季折々のスタンダードな発酵調味料「米糀から作る味噌」
4 四季折々のスタンダードな発酵調味料「その他」
あとがき 「分かち合う」ことの本質
【特別対談】岡本よりたか×中川仁「自分のためにやってみること」
著者等紹介
岡本よりたか[オカモトヨリタカ]
1958年、福井県出身。無肥料栽培家・環境活動家。「たねのがっこう」主宰。TVディレクター時代、取材を通して農業の環境や健康への破壊的ダメージを知り、またITエンジニア時代、効率化という名の非効率な経済社会のシステムを知り、40歳半ばで、社会に背を向け、山梨県北杜市に移住して山暮らしを始める。その後、自然農法を学び、それをヒントに、自分なりの農法を確立しながら農業に勤しむも、生活苦に陥る。しかし、そのおかげで、「人は水と太陽と空気と種さえあれば生きていける」という真実に出会うことになる。それ以来、経済社会の不自然さを訴える講演活動を開始。現在は、の大切さを訴えるセミナーや講演を開催しながら、生き苦しいこの世の中を生き抜くための手段としての、自然農法の普及にも努めている。また、民間のシートバンクである「たねのがっこう」を主催し、農業スクールなども開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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