内容説明
地方の小さなクラブながら、組織の力で、群雄割拠するビッグクラブに立ち向かって勝点を積み上げる。コツコツと絶え間なく育んできたスタイルが右肩上がりの成果をもたらした。彼がピッチに描き出す独特のサッカースタイルは、いつしかその名にちなんで「カタノサッカー」と呼ばれるようになった。そうやって愛称を賜るほどに、それは特異な輝きを放っている。
目次
第1章 戦術は緻密にして柔軟であるべし
第2章 試練は粛々と乗り越えられる
第3章 いま、立ち返るべき場所
第4章 目標達成へのマネジメント
第5章 勝負のアヤを過たず決断すべし
第6章 愛すべき指揮官が愛されるチームを作る
著者等紹介
ひぐらしひなつ[ヒグラシヒナツ]
大分県中津市出身。サッカーライター。大分トリニータのオフィシャルメディアへの執筆やサッカー専門新聞「EL GOLAZO」大分担当など、大分を拠点に活動しつつ、幅広い地域やカテゴリーを取材。著書『監督の異常な愛情―または私は如何にして心配するのを止めてこの稼業を・愛する・ようになったか』(内外出版社・第6回サッカー本大賞読者賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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黒頭巾ちゃん
6
トリニータサポなら楽しくて、たまらないだろう。やりたいサッカー→攻撃的なパスサッカーのために戦術を練る様は想像に難くないです。言葉を選んだり、試合中はライン際で選手と戦うなどいい監督。予算のあるクラブならタイトルは確実にとれそう。マリノスへいかがですか(笑)2021/06/24
Yukiosson
1
2022シーズンに向けての予習 この人のサッカー、見てて楽しいし設計されている。 来てくれるチームは、そういうのはほぼ存在してないので、どこまで構築してくれるか楽しみ。コーチ陣も揃ってきてくれるし、どこまで生まれ変わってくれるか トリニータでの取り組み、とても細かいところまで書いてて、熱といううか作者の気持ちを感じた2021/12/29
yamabon
1
ナビスコカップ(当時)優勝を果たすもその後の低迷でJ1からJ3まで落ちた大分トリニータを指揮し、4年でJ1まで戻した片野坂監督と大分トリニータの歩みを辿った一冊。 監督がしっかりとした哲学を持ってチームを率い、それをクラブが後押しし、熟成させながらアップデートを繰り返していくことで、毎年選手が入れ替わっても成果を出し続けられるという理想的な道を歩んでいるのがよくわかる。一方で愛されるキャラクターがあるところもまたこの人の魅力で、それがまたチームに反映されていい結果を残せているのだろうというのが伺える。2021/01/03
関東のカササギ
1
片野坂監督のクロニクルでもあり、最近のトリニータのクロニクルでもあります。著者は数冊のトリニータ本を書いているので、情報に誤りはなさそうです。ちょっともったいぶった感じの書き方に慣れませんでしたが、他サポでも面白く読めました。トリニータから主力選手引き抜いてしまってごめんなさい。2020/12/31
ホリエンテス
0
トリニータを辞める前の話だからここからのJ2降格とガンバでの不振も含めると、監督としてマネージメント力に問題があるような気もする。田舎のクラブでは人間力で何とかなるのかもしれないが強豪クラブでは色んなしがらみでやられてしまうのかもしれないな。戦術的には疑似カウンターは面白かったけど。2024/12/31
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