内容説明
ジャマイカ~ロンドン麻薬カルテルの驚異の実態。著者がメディアへの顔出しを拒むほど徹底してリアルな筆致で描ききったその地下社会にうごめくジャマイカ移民たち。’90sダンスホール・レゲエをBGMに、彼らの日常と血にまみれた非日常を小気味良いテンポで描きだす。
著者等紹介
ヘッドリー,ヴィクター[ヘッドリー,ヴィクター][Headley,Victor]
12歳でジャマイカからロンドンに移住。学校を離れたあと、病院の助手、ジャーナリスト、ソングライター、のみの市での露店など、さまざまな職業を経験する。『ヤーディ』で小説デビュー
荏開津広[エガイツヒロシ]
東京生まれ。執筆、翻訳、DJ。東京藝術大学、多摩美術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nippon
1
煙いよ この小説。 後書きにもあったがスコセッシ映画が好きな人はハマると思う2015/10/05
夜キチ
0
原書を読んでみたい。2015/08/28
kinaba
0
たいくつ2010/05/25
moti moti
0
「ボーン・フィ・デッド」や「七つの殺人に関する簡潔な記録」と似たテーマだけど、もっと軽やか。どうしようもないやるせなさのようなものはほとんど描かず、社会的な問題提起などもせず、当時の在英ジャマイカンギャングの日常を淡々と描いている。ジャマイカ社会を知っている人や新植民地主義などに興味のある人はそこから感じることもあるだろうし、知らなくても、犯罪小説として楽しめると思う。とは言え、先に挙げた二つの本の様な内容を期待すると、肩透かしを喰らうかも。2022/11/17