出版社内容情報
リュミエール研究所所長、カンヌ国際映画祭総代表であるティエリー・フレモ―自伝。
柔道を縦糸、映画を横糸に織りなされる、全シネフィル必読の一冊。
内容説明
柔道と映画の親和性とは―フランス映画人が慈しむ“自他共栄の哲学”。日本文化と柔道の父を敬愛するカンヌ国際映画祭総代表が紡ぐ、情熱の半生記。
目次
初めての受
“鏡開き”
嘉納治五郎
スポーツへの情熱
故きを温ねて新しきを知る
生きている実感
講道館
日本における自死
帯
いざ外国へ
技について
初めての大会
柔道着
揺らぐ王者
結末はまだ編集していない(幕間休憩)
ルドン先生
クラインの冒険
黒帯
姿三四郎
戦う〔ほか〕
著者等紹介
フレモー,ティエリー[フレモー,ティエリー] [Fr´emaux,Thierry]
1960年、フランス、イゼール生まれ。カンヌ国際映画祭総代表、およびリュミエール研究所所長。9歳から柔道を始め、少年時代・青年時代を柔道に捧げる。四段を取得し、柔道の指導者となる。リヨン大学で歴史社会学を学び、同大学院博士課程在籍中にリュミエール研究所で働きはじめたことから、柔道を離れる。現在は、同研究所の所長としてリヨンに拠点を置きながら、カンヌ国際映画祭のために世界中を飛びまわっている。2016年には、膨大な数のシネマトグラフの作品から108本を厳選してまとめたドキュメンタリー映画『リュミエール!』を製作し、監督・脚本・編集・プロデュース・ナレーションの5役をこなした。(原題Judoka)は、2021年にフランスのスポーツ作家協会から“スポーツ&文学大賞”を授与された
山本知子[ヤマモトトモコ]
フランス語翻訳家。早稲田大学政治経済学部卒。東京大学新聞研究所研究課程修了。絵本・小説からノンフィクションまで幅広い翻訳を手がける。訳書に、トマ・ピケティ『格差と再分配』(早川書房)、『来たれ、新たな社会主義』(みすず書房)、エマニュエル・マクロン『革命』(ポプラ社、以上共訳)、シャルル・ヴァグネル『簡素な生き方』(講談社)、ジュール・ヴェルヌ『海底二万マイル』、『十五少年漂流記』(以上ポプラ社)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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