出版社内容情報
中東の動向は、世界経済に直結している。
石油、天然ガスなどの第一次エネルギーで世界とつながる中東地域を掘り下げれば、経済の未来がみえてくる!
【構成】
■Part.1 石油産業の歴史としくみ
石油産業の構造
世界的大企業サウジアラムコ
石油取引の形態と価格決定
スタンダート石油
中東の石油産業のはじまり
赤線協定
アラビア半島での石油発見
サウジアラビアの石油発見
第二次世界大戦後の石油共同支配
メジャーに暗雲立ちこめる60年代
資源ナショナリズムの動きとOPEC結成
メジャー支配からOPECへ
…など
■Part.2 世界と日本のエネルギー事情
世界の一次エネルギー消費動向
化石燃料の消費割合
日本の一次エネルギーの状況
石油はあとどれくらい採れるのか?
石油の生産量・消費量
世界最大の産油国アメリカ
石油価格の推移
石油の貿易
天然ガスはあとどれくらい採れるのか?
天然ガスの生産量・消費量
…など
■Part.3 中東のオイルマネーの循環
中東経済でもっとも重要なのは石油価格
中東産油国の財政の柱は石油
サウジアラビアの財政はラクじゃない
レンティア国家
「課税なくして代表なし」
レンティア国家における石油収入の循環
みんな公務員
国が相手じゃ勝負にならない
民間企業も地主さん
石油価格が低いと王様もツライよ
…など
■Part.4 中東の貿易と投資
中東の貿易
中東貿易の二強 サウジとUAE
アラブ・ボイコット
イスラエルとの貿易開始
カタール断交問題と経済関係
カタール経済は断交でダメージを受けた?
棚からぼた餅のオマーン
トルコがリードする地域経済統合
域内貿易が少ないGCC
もともとのドバイは地域の物流拠点
…など
■Part.5 労働構造と人的資本
中東の労働市場の特徴
外国人だらけの湾岸諸国
男だらけの湾岸諸国
移民送金
外国人労働力依存の問題点
公務員での雇用も限界?
労働力自国民化
「働かざる者食うべからず」になるか?
…など
■Part.6 中東経済の未来戦略
中東経済の新たな針路
サウジアラビアの「ビジョン2030」
投資を通じた国づくり
スポーツを通じた産業育成
趣味がビジネスに~競馬~
観光開発
イスラム金融の拡大
…など
※内容は変更になる場合がございます。ご了承ください。
内容説明
日本にとって、石油を通じて中東は重要な地域です。しかし日本で中東政治や文化についての出版物はありますが、経済関連のものは皆無といえます。本書は、トレンドをおさえつつ学術的な観点から中東経済のしくみ・成り立ちを説明し、世界との関係性を考えるための入門書です。
目次
プロローグ 中東の基礎知識
1 石油産業の歴史としくみ
2 世界と日本のエネルギー事情
3 オイルマネーの循環
4 中東の貿易構造
5 労働構造と人的資本
6 中東経済の未来
著者等紹介
細井長[ホソイタケル]
1977年生まれ、秋田県出身。立命館大学国際関係学部、同大学院国際関係研究科博士前期課程、同大学院経営学研究科博士後期課程修了。博士(経営学)。現在、國學院大學経済学部教授。専門は国際経済、中東経済、エネルギー経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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