出版社内容情報
英国人ジャーナリスト・ジェームズ・モンタギューが世界15カ国のゴール裏に巣くう、
フットボールクラブを過激にサポートする「ウルトラス」の実態を暴き出した骨太なノンフィクション。
政治的主張、差別的行動、犯罪組織との関係など様々な問題を抉り出し、それぞれのゴール裏によって解釈が異なる
フットボールクラブに対する愛とは何たるかを世に問う。
【構成】
クロアチア編
ウルグアイ編
アルゼンチン編
イタリア編
セルビア編
ギリシャ&北マケドニア編
アルバニア&コソボ編
ウクライナ編
ドイツ編
スウェーデン編
トルコ編
アメリカ編
インドネシア編
内容説明
劇的なドラマ、スター選手、華麗なテクニック、そして戦術。ゴール裏のスタンドには、これらの一般的な目的とは全く異なる理由で、サッカーの試合に熱狂する人々が膨大に存在する。それが今日のサブカルチャーを作り上げた「ウルトラス」だ。彼らは世界中のスタジアムを発煙筒の煙と怒号で満たしてきたが、我々はこの異質なファンのことを何も知らないに等しい―。
目次
第1部 エル・プリメル・インチャ(一人目のサポーター)(ウルグアイ 熱に浮かされた、患者ゼロ号の原風景;アルゼンチン ボカ、大統領、マラドーナを操る男 ほか)
第2部 名もなく、顔もなく(イタリア カルチョに君臨し続ける闇の皇帝;セルビア スタジアムから戦場に直行した若者たち ほか)
第3部 モダンサッカーに抗う(ウクライナ 民主革命を支えた極右勢力のこれから;ドイツ イデオロギー闘争としてのブンデスリーガ ほか)
第4部 新たな世界(トルコ サッカーを弾圧し、そして利用せよ;エジプト&北アフリカ 我が友、アムルが遺した歌と希望 ほか)
著者等紹介
モンタギュー,ジェームス[モンタギュー,ジェームス] [Montague,James]
英国エセックス州出身のジャーナリスト。スポーツ、政治、文化を専門分野とし、『ニューヨーク・タイムズ』『ガーディアン』『オブザーバー』『GQ』『エスクワイヤ』『CNN』『BBC』などで、精力的に執筆、解説活動を展開。社会、経済問題にも精通しており、良質かつ複眼的な視点に立ったドキュメンタリー作品を世に送り出している。著書にブラジルワールドカップ出場を目指す弱小チームの奮闘ぶりを描いた『Thirty One Nil:On the Road With Football’s Outsiders,a World Cup Odyssey』は、2015年のイギリス最優秀スポーツ書籍賞に輝いた
田邊雅之[タナベマサユキ]
新潟県生まれ。ノンフィクションライター。大学院時代から様々な雑誌や書籍の分野でライター、翻訳家、編集者として活動。2000年から10年間、『Number』編集部でプレミアリーグ担当デスクを務める。現在は再びフリーランスとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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