内容説明
どんな相手でもボールは回せる。試合中に遠藤が見ている世界とは?ついに明かされる天才プレーメーカーの“頭脳”。サッカーを究める思考法。
目次
第1章 眼―優位な戦況を作る眼(少年が見ていたブランコと、敵の監督;ダイレクト・ロング・スルーパス;レシャックに出会って確信を得る ほか)
第2章 術―ゲームをあやつる術(プロゴルファー猿?;シュートはコース;守備での貢献 ほか)
第3章 戦―理想とする戦法(南アフリカW杯の成功と後悔;貫いてボロ負けしたほうがいい;日本代表の成熟 ほか)
著者等紹介
遠藤保仁[エンドウヤスヒト]
1980年1月28日生まれ、鹿児島県桜島町出身。鹿児島実業高等学校を卒業後、1998年に横浜フリューゲルスに加入。翌年、京都パープルサンガを経て、2001年よりガンバ大阪でプレー。2003年から10年連続でJリーグベストイレブンに選出。2008年にAFCチャンピオンズリーグMVP、2009年にはアジア年間最優秀選手賞を受賞した。1999年にFIFAワールドユース選手権大会に出場し、準優勝に貢献。2002年11月に代表デビュー
西部謙司[ニシベケンジ]
1962年9月27日生まれ、東京都出身。学研『ストライカー』の編集記者を経て、02年からフリーランスとして活動。95年から98年までパリに在住し、ヨーロッパサッカーを中心に取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
22
個人的に代表の遠藤というよりは、ガンバ大阪の遠藤。地元クラブと対戦する時に彼の姿を見るとき、かつて味わった失点や敗戦につながる決定的シーンが蘇る。イヤな選手=良い選手なわけ。サッカージャーナリストの西謙司氏のインタビュー形式で自身のサッカー半生、代表や所属クラブでの立ち位置、試合においての技術面、メンタル面を語っていく。時にふてぶてしく見える超然的な態度の内面が覗けて面白い。リスク回避を第一義とする大半の国内クラブの中で、それに異を唱える彼のサッカー感には共感するものは多い。2016/05/10
Q
14
リミテッドにて ●普段の生活から周囲をみる練習 ●マークされていたらそこにパスを出さない傾向 ●ボールが来る前に3.4つのプレーら常に考えている ●動くことそのものよりポジショニング ●大事な試合は毎試合 ●良い試合をした方が勝つとは限らないが良いプレーをした方が勝つ可能性は高い ●相手の目をみると何を狙ってるかわかる ●同数のほうが集中力が出る ●失うくらいなら下げろ ●スタイルを変えてまで勝つよりは負けたほうが良い ▷守備時の同数理論は面白い。周りに流されず核心をついていると思う2019/11/17
*
13
「守備→数的優位で安心、攻撃→数的不利を打開」から、「守備→同数以下でも工夫する、攻撃→数的有利を作り出す」へ。今では後者が国際舞台でも標準になっていて、ヤットさんは先見の明があるなと思わされる。というより、後者を目指した方が試合は面白くなる▼ザッケローニ監督の頃から「ヤット後の中盤」については懸念する声が多くて、実際その通りになってしまった。スペインで活躍する柴崎岳をもってしても、代表ではまだ遠藤ほどの影響力がない。ロシアで日本の「最適解」は見つかるか?2018/06/11
サチオ
11
遠藤保仁の頭の中をたっぷり覗ける一冊。攻撃重視の思考、独特なリスクマネジメント、俯瞰的な視野を得た経緯など興味深かった。しかし今のガンバを観ていると、遠藤の理想が共有しきれず、数年前のクオリティは求められないのが寂しくもある。一問一答で「何故夏の昼間の練習するのかわかんない。僕が監督なら夕方五時からにします。」にはヤットらしいなとニヤリ。本作を読んだ後には一層彼に釘付けです。Jリーグでは数少ない確固たるスタイルを持っていた、ガンバの復活をお願い!そしてそんなクラブが増え、リーグ全体の価値が上がる事を期待。2013/05/08
k
7
「先を考えていれば、そんなに動く必要はない」遠藤選手のインタビューと西部さんの解説。試合を視る眼、プレイの技術や、ポジショニングなど、なぜ日本代表に遠藤が必要と言われるのか分かる気がする。2013/04/15
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