内容説明
犯罪史上に類を見ない“殺人ヤクザ一家”の次男・北村孝紘被告が獄中で綴った「人殺し半生」。人はなぜ殺人を犯し、そして死刑になるのか?社会の歪みと暴力が生んだ凶悪事件、その真相に迫る犯罪ドキュメント。
目次
ヤクザ一家の息子
兄と弟
死体を川に捨て、合掌
第二の殺人計画
世界の中心で愛を叫ぶ殺人鬼
殺人家族会議
二人目の殺人
できたての死体に座る
母の叫び「金!金!金はどこ?」
友を殺す
「心配を撃ってとどめを刺せ!」
死体と家族ドライブ
夜明け前の家捜し
死刑囚誕生
「すみません」という言葉
著者等紹介
鈴木智彦[スズキトモヒコ]
1966年、北海道生まれ。日本大学芸術学部除籍。雑誌・広告カメラマンを経て、ヤクザ専門誌『実話時代』編集部に入社。『実話時代BULL』編集長を務めた後、フリーライターに転身。実話誌、週刊誌を中心に幅広くアウトロー関連の記事を寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Maiラピ
25
昨年10月に一家四人死刑判決が確定した事件。理由、方法とすべてにお粗末で破綻した犯罪だけど、4人の被害者にとってはとても理不尽で辛い。人がなかなか死なないことをリアルに冷静に記している箇所は寒気がする。やっぱ環境が人を作るってことかな。2012/01/16
鬼灯の金魚草
22
なんだ、この家族は?親もバカで息子たちも大バカ。次男がお兄ちゃんに殺れ、って言われて普通やる?この次男俺様でシャブ決めてオラオラで人殺して快感〰!おとんは息子に身代わりにムショ入ってもらってラッキー!お母んは逆恨みで息子に殺してもらってお金探して〰!兄貴はやらしといてオレ知らんもんね。はぁ、疲れた。2017/05/17
えぬお
9
次男は次男でおかしいけど、長男ずるいなー。 そんでもって、あまりにも犯行の手口がずさん。 そんなもんなん?人殺しする動機とかって。 やり方も計画したわりには、めちゃくちゃ突発的すぎ。人の命をなんやとおもっとるんや! この家族は本当にありえない。 実話の犯罪手記ってほんとにリアリティで殺害の時の様子とか本当に細かく書いてあったり、人ってドラマみたいに綺麗に死なへんところとか、読んでてめっちゃなんともいえへん気持ちなる。2018/01/24
garth
9
「龍、悪かばってん、お前も殺すごつなっとるけん、頭ば出せ」…俺は「殺すから頭を出せ」と言われてそんなに素直に頭を出してくる龍幸にビックリした。 手記の強烈なリアリティに対し、上から目線で浅薄な思い込みを書き綴る著者の解説がつまらなすぎる。あげくのはてに「覚醒剤を使うと善悪の判断が狂うのですべてシャブのせい!」ときたもんだ。2010/11/08
れに
8
「俺は人殺しを楽しんだ。次は死刑で殺される方を経験したい(笑)」こんな言葉を発せられる自体もう常人では考えられない発想である。そして自分にたかってくる虫を払うかのごとくどんどん人間を殺していくこの家族に驚きを隠せない。ていうか、殺しや死体遺棄を実行したのはほとんど次男なのだけど。てか、次男家族間のなかでどんだけ従順なんよって思うほどとにかく使いっ走りにされている。そして父親への崇拝具合がちょっと異常である。冷酷非道かと思えば家族間での家族愛?はありそうな感じがするしでも幼なじみは殺してのけるし何が何だか。2024/08/10