内容説明
名作文学に登場する珠玉のヒロインたちを、気鋭のイラストレータ陣の手による垂涎のイラストで再構築。全てのキャラクターの源泉がここにある。
目次
児童文学(赤毛のアン(文倉十)
ふたりのロッテ(refeia) ほか)
古典文学(南総里見八犬伝(ふうりん)
ダフニスとクロエ(古夏からす) ほか)
海外文学(レ・ミゼラブル(refeia)
ジェイン・エア(甘塩コメコ) ほか)
日本文学(銀山王(霜月栄人)
伊豆の踊子(Nino) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
歩月るな
7
『萌えで読みとく名作文学案内』から約三年後にコアマガジンから刊行されたヒロインイラスト本。フルカラー故の充実さ、巻末特集など面白いコンテンツが詰まっている。前掲書との因果関係は知らないが一部作品が被っている反面、同一作家の別作が載ってたり幅広さは中々のもの。実際この中の面々からは碧風羽氏起用のつばさ文庫『ドラキュラ・カーミラ』なども出ており、もっとそういうの出て欲しく。鴎外『舞姫』に関しては原著は読みにくいから現代語訳版を底本にしてたりする。確かあの頃はカラマーゾフ等の新訳もニュースとかになってたような。2017/04/27
えふのらん
4
武器や思想が擬人化されている例は数多あるが、これほど業の深い一冊は珍しい。うつろな目で弟子を罵倒するサディスティック幼女春琴抄、咽び泣く姫草ユリ子、LO表紙風なのが逆に怪しい女生徒、虫になった兄のために食事を用意するグレーテ・ザムザ、百合姫風のカーミラ。文学全集を擬人化するのではなく、最初からアニメやエロゲに出てきそうなヒロインをセレクトしているから違和感がない。2017/11/18
ひうら
2
数多の名作文学に光輝燦然と輝くヒロインたちを、美麗かつ萌える挿し絵と粗筋を織り交ぜて紹介。作品数に比例して情報量も多くて読み応え充分。いち百合好きとして女吸血鬼カーミラを筆頭にグッと来た作品とエピソードが殊の外多かったのが嬉しい。絵的にはピッピとアリスとかぐや姫と姫君とヘレンとローラとナターシャとお雪が特に好み。後半は文豪たちゆかりの地を写真付きで紹介。世界各国の文学作家たちの簡単な略歴も載っていて大満足な一冊!2017/08/01
タク
2
世界各国の名作文学のヒロインの魅力を、人気イラストレーターの挿絵を交えて紹介/取り上げられている本は傑作、名作ぞろいですが、肝心の解説が悉くつまんないというか、「可哀相な女の子ハァハァ」を隠さない男性ライターばっかりでウンザリ。まぁ昼間たかし氏が参加してる時点で減点対象だし/もちろん読書好きなら全作読んで損無し。イラストレーターも全員クオリティ高いです2013/01/19
チチーズ
2
名作文学におけるヒロインたちの、萌目線での見方が気になり購入。ピックアップされた作品の中のいくつかは、実際に読んだことがあったので、自分のイメージとの差に思わず笑ってしまいました。腐女子もびっくりな妄想力、というか属性付けが上手い笑 たぶんこの文章を鵜呑みにして作品を読むと、痛い目にあいそうな気もしますが、割と文学に耐性のある人が読むなら、新たな読み方ができて面白いと思います。あ、私の中でイラストはオマケです。2012/06/02
-
- 電子書籍
- ソウル・サーチン R&Bの心を求めて …