出版社内容情報
日本人の多くが、「プーチンのロシアが悪、ゼレンスキーのウクライナが善」と思っているのではないでしょうか。しかし、2022年にロシアがウクライナに侵攻した背景には、2014年以来のロシア語を話すウクライナ東部の住民に対する政府の激しい弾圧がありました。プーチンは国連で話し合いをもとうとするなど、できるだけ穏やかに解決しようとしてきました。しかし、常任理事国であるアメリカ、イギリス、フランスの拒否にあい、いっこうに話が進みませんでした。さらには、1990年の東西ドイツの統一時に、NATOはこれ以上東方に拡大しないことをゴルバチョフ大統領に約束しました。ところが、1999年にポーランド・チェコ・ハンガリーが加盟し、2004年にルーマニア・ブルガリアなど7カ国が加盟し、NATOは26カ国となりました。さらにNATOの加盟国が増え、現在は32カ国にまでなっています。NATOの拡大に危機感を覚えたプーチンは、2014年にクリミアを併合、そして2022年にウクライナに侵攻し、現在もウクライナ(NATO)とロシアの戦いは続いています。また、プーチンと信頼関係にあったドイツのシュレーダー首相が2005年に退任し、後任の首相はメルケルとなりました。プーチンは、他国の首脳と冗談を言い合って笑うなど、快活で明るい性格でした。しかし、12年ほど前から、性格が変わったように明るさが影を潜めています。心理学の専門家で伝統医学を修めた著者の分析によると、武道家でスポーツマンのプーチンは右脳派、科学者であるメルケルは左脳派のため、良好だったドイツとロシアの関係が悪化することになったようです。もちろん、この影にはアメリカの存在があります。日本人の大多数は、ロシアとウクライナの紛争及び第三次世界大戦の危機はすぐに終わるだろうと思っているでしょう。しかし、ドイツでは全ての主要都市の地下鉄駅が緊急避難所に改造されるなど、いつ勃発するかわからない第三次世界大戦に備えています。本書を読んで、マスコミが流すフェイクニュースに騙されないようにしてください。
内容説明
ウクライナとロシアの紛争がエスカレートするか否かは、たった一人の人物にかかっています。ウラジミール・プーチン。彼の心理と思考を読めば読むほど、この戦争の結末が見えてきます。ドイツ人クラメス博士“世界的な精神分析の専門家”は、世界の指導者たちでさえ知り得ないプーチンの本音を明らかにします。もう、検閲されたニュースには騙されない!本書は、日本では入手できない情報をわかりやすい日本語で解説し、日本人としてできることまで、様々な解決法を提供。ふだん歴史や政治に興味がない方にも、面白く読める内容です。息を呑むような驚きに満ちた本書は、007やスリラーよりも興奮します!
目次
ロシア独自の体制
炎の男―プーチン
発火点
EUとは
NATO―殺しのライセンス
平和を保てないアメリカ
パイプラインを破壊したのは誰?
ウクライナとロシアの兄弟関係
プーチンの最悪の相手
メルケルの遺産
ドイツ人はプーチンをどう思うか?
プーチンの相棒シュレーダー
ゼレンスキーについて一言
米国は戦争主義者か?
KGBとは
要約してみましょう
戦争か、自己防衛か
コードネーム「有能な射手作戦」
西側の悪事
日本のメディア〔ほか〕
著者等紹介
クラメス,マンフレッド[クラメス,マンフレッド] [Krames,Manfred]
1963年、ドイツ最古の都市Trier(トリーア)で生まれる。2013年~、いくつかの医療機関や総合的な治療院の顧問ほか、治療家などに向けての講演やセミナー、個人的なカウンセリング、作家活動などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。