出版社内容情報
本書は北京堂で鍼施術を教わる人のテキストとして作成したものである。鍼は速効性が命なので、効果がなければ開業を続けられない。だから施術法が最も重要になるため、本書は施術を中心にして、患者さんに対する細々とした注意を省くようにした。本書の内容は日本で知られている中薬の補助として鍼灸が使われる弁証治療と性格が異なり、鍼灸を主とした解剖中心の三部取穴による中国鍼理論である。
なお本書の内容は、『霊枢』の官鍼篇を中心にしている。
内容説明
治療法と開業は、車の両輪だ。雇われている鍼灸院では、そこの治療方針があるため自分が試したい治療ができない。だから自分が試してみたい治療をしたけれど、開業することが必須となる。(しかし)患者に対して即効性のある治療法をマスターしなければ営業を続けてゆくことができない。本書は(それをマスターするために)北京堂で鍼治療を教わる人のテキストとして作成した。
目次
1 中国の鍼理論
2 鍼理論の根拠
3 鍼の刺入ポイント
4 刺入感覚
5 鍼の効果に影響する他の要因
6 注意すべき患者
7 毫鍼による施術方法
8 各種疾患
9 見学者が犯しやすい間違い
10 免許を取ってからの方針
11 どうやって鍼施術師になるか?
12 鍼灸師として開業することの意義
13 勉強方法
14 患者さんを師とする
15 鍼の選定
16 成功させる開業
17 どうやったら施術方法が習得できるのか?
18 どうやって患者さんを掴むか?
著者等紹介
淺野周[アサノシュウ]
中国医学翻訳家。鍼灸師(北京堂鍼灸)。1956年島根県生まれ。2020年綾瀬から埼玉県の上福岡に移り、北京堂ふじみ野店を開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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