内容説明
2013年、オランダ・ハーグにある「平和宮」建立100周年を記念して「世界のフィランソロピスト(指導的慈善事業家)20人」の選定が行われた。選ばれたのは、平和宮の寄贈者でもある実業家アンドリューカーネギーをはじめ、アルフレッド・ノーベル、ヘンリーフォード、J・D・ロックフェラーに加え、テッド・ターナー、ビル・ゲイツといった古今東西知らぬ者のない顔ぶれ。そのなかに二人の日本人がいた。ひとりは立命館大学平和ミュージアムの建設に寄与した平和運動の指導者で眼科医の中野信夫氏(故人)、そしてもうひとりが本書で焦点を当てる小松昭夫氏だ。小松氏は島根県松江市に本拠を置く小松電機産業株式会社の創業者。本書では、小松氏がみずから会得し、その行動の根幹をなす究極の思考「天略」を軸に、類い稀なる事業家の姿とあゆみを浮き彫りにする。
目次
序章 平和の事業家―「世界」の重要性
第1章 幸せの扉happy gate門番―「人生」の重要性
第2章 「人間自然科学研究所」と水の偉人・周藤弥兵衛―「水」の重要性
第3章 クラウドの時代における水の情報インフラ―「経営」の重要性
第4章 一五年目の「太陽の國IZUMO」―「思想」の重要性
第5章 二〇一三年夏 元従軍慰安婦平和視察団の来訪―「歴史」の重要性
第6章 二〇一四年冬 政治的軋轢が高まる中での中国の旅―「平和」の重要性
第7章 二一世紀のテロリスト―「時代」の重要性
第8章 日本の伝統的民主主義―「和」の重要性
終章 女性たちがつくる「花」プロジェクト―「理想」の重要性
著者等紹介
早川和宏[ハヤカワカズヒロ]
1948年生まれ。立教大学経済学部にてマルクスの哲学および弁護法・マックスウェーバーの社会学を学ぶ。卒業後、社会派ジャーナリストとして活躍。心の変革、社会の変革を目標に掲げ、幅広いテーマに取り組んでいる。ひとりシンクタンク「2010」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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