いのちの科学を語る<br> チンパンジーの社会

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いのちの科学を語る
チンパンジーの社会

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784862491282
  • NDC分類 489.9
  • Cコード C0345

出版社内容情報

チンパンジーを観察し、ヒトとの共通祖先の姿を探る。
40年以上も野生チンパンジーの生態を観察しつづけてきた著者ならではの、平明で深い分析と貴重な写真53点を満載。
野生チンパンジーの魅力を語り、ヒトとの共通祖先が持っていた行動を再構成し、現代の文明批判を展開する。

 はじめに

第1章 なぜ、野生のチンパンジーを研究するのか──「共通祖先の復元」をめざして
 人類の祖先の姿をさぐるために/人間とチンパンジーは非常に近い生き物/日本の霊長類研究はニホンザルからまっ た/血縁が社会を形作る/ニホンザルは「メス社会」/サルを顔で見分けたのは、日本が最初/海外の大型類人猿の 研究へ/調査隊員となってタンザニアへ/チンパンジー餌づけの試み/餌づけに成功するまで/餌づけから追跡調査 へ/餌づけの悪影響/長期観察でわかってきたこと

第2章 チンパンジーの集団について──集団内での関係、集団同士の関係
 チンパンジーに「家族」はあるのか?/「家族」が見当たらない/「そんなことはないだろう!」/「家族」とは何 か?/新たなチンパンジー集団の出現/発見──集団どうしは敵対的/発見──チンパンジーはメスが移籍する/ヒトも チンパンジーも父系社会/ヒトとの共通点──オス同士の連帯/消滅してしまったKグループ/Mグループとの「仁義 なき戦い」?/Kグループの最期

第3章 集団のリーダーについて──強さよりも「ハッタリ」が大事
 リーダーになれる条件/長期政権リーダーの「貫禄」/下位のオスの連合を妨害する/女性の支持は重要か/メスの ケンカを仲裁することも大事な仕事/最初に見たリーダー交代劇/裏切りで形勢逆転

第4章 チンパンジーの一生──オスは出世競争、メスは年功序列
 赤ん坊期は頼りない/チンパンジーの子供はすべて自分で見て学ぶ/三歳ごろから自分で食べ物を判断/子供はみん なが面倒をみる/背中に乗りたがる子供、乗せない母親/離乳期の終わり/「狩り」は若者にならないとできない/ 獲物は若者以下のサル/道具を使って食べる食べ物/どのメスよりも上位になるのが、大人のオスの条件/老年期の チンパンジーは/メスの一生は/メスの順位は年功序列

第5章 一日の生活と性行動──食事と睡眠が中心の生活、交尾時間はわずか七秒
 太陽と共に起き、眠る/木の上でベッドを作って寝る/アフリカ人の動体視力の凄さ/夜中の交尾はあるか?/チン パンジーは「早撃ち」/ほとんどが「無駄撃ち」

第6章 チンパンジーの食生活──一日二回、集まらないけど同時に食事
 同時刻にバラバラに食事する/どんな食べ物を食べるか/肉は誰に分配するか/小さな果物や葉は分配しない/チン パンジーの「ごちそう」は?/味覚はヒトに近い/「旬」を覚えている/共通祖先も食事は一日二回?

第7章 チンパンジーの文化──地域によって行動が違う
 動物にも文化はあるか?/「岩の水中投下」はマハレの文化?/身体の掻き方が違う!/シラミを見つけたときの「音」も違う/シラミ取りの「お作法」/チンパンジーも生まれた後に行動を覚えていく/文化か? 流行か?/チン パンジーに「会話」はあるか?/チンパンジーはイメージで思考している/言葉に頼らずにお互いを理解している

第8章 「騙し」と「遊び」──詐欺も戦争も太古の昔から?
 チンパンジーの詐欺事件?/子供が母親をあざむく/お姉さんのいじわる/興味深い「落ち葉かき遊び」/ビデオ使 用の利点と問題点/年上の子供が「手加減」する/集団遊びは戦争の起源か?/「ルール」を作って遊んだ例/人間 のいじめ問題の原因は/人間の集団社会の急変/共通祖先以来の集団社会の崩壊

第9章 チンパンジーの森と地球を守るために──持続可能な社会と地球人口問題
 エコツーリズムで類人猿の生態に触れる/チンパンジーを見たことがなかった村人/エコツーリズムの問題点と意義 /ヒトとチンパンジーと森の共生/贅沢になりすぎた先進国の生活/生物多様性保全のためには、少子化歓迎/多様 性のない地球では意味がない

 参考文献/あとがき



本シリーズは、財団法人体質研究会と財団法人慢性疾患・リハビリテイション研究振興財団の「いのちの科学プロジェクト」編集委員会が企画・編集を行っている。「いのち」をテーマに、文理の枠にとらわれず最新の科学を取り入れて、著者が読者に話しかけ一緒に考えることを目指して刊行するもの。

内容説明

ヒトの親戚を観察し共通祖先の姿を探る。40年以上の長期にわたり野生チンパンジーの生態を見つづけてきた著者ならではの、平明で深い分析と貴重な写真が満載。

目次

第1章 なぜ、野生のチンパンジーを研究するのか―「共通祖先の復元」をめざして
第2章 チンパンジーの集団について―集団内での関係、集団どうしの関係
第3章 集団のリーダーについて―強さよりも「ハッタリ」が大事
第4章 チンパンジーの一生―オスは出世競争、メスは年功序列
第5章 一日の生活と性行動―食事と睡眠が中心の生活、交尾時間はわずか七秒
第6章 チンパンジーの食生活―一日二回、集まらないけど同時に食事
第7章 チンパンジーの文化―地域によって行動が違う
第8章 「騙し」と「遊び」―詐欺も戦争も太古の昔から?
第9章 チンパンジーの森と地球を守るために―持続可能な社会と地球人口問題

著者等紹介

西田利貞[ニシダトシサダ]
1941年千葉県市川市生まれ。1963年京都大学理学部動物学教室卒業、1969年京都大学大学院理学研究科部動物学専攻博士課程修了、理学博士(京都大学)。1969年12月東京大学理学部人類学教室助手、同講師、助教授を経て、1988年4月京都大学理学部動物学教室教授。2004年3月京都大学大学院理学研究科停年退官。2004年4月京都大学名誉教授、(財)日本モンキーセンター所長。国際霊長類学会会長(1996‐2000)、日本霊長類学会会長(2001‐2005)、国連環境計画(UNEP)大型類人猿特別大使(2001‐)、マハレ野生動物保護協会会長(1994‐)などを歴任。研究歴:1963‐74年、野生ニホンザルの生態学的研究。1965年以来、タンザニアで野生チンパンジーの行動学的・社会学的研究に従事。他に、ピグミー・チンパンジーの予備調査、アカコロブスの採食行動、バンツー系焼畑農耕民の予備調査など。受賞:ジェーン・グドール賞(1990)、大同生命地域研究奨励賞(1995)、国際霊長類学会生涯功労賞(2008)。また2008年秋には人類起源研究の分野で最高の賞とされるリーキー賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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