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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
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やわらかなタッチとアンバランスな体格。大正時代のレトロなおしゃれ感覚に、なぜこうも惹かれるのだろう。描かれた女性達はみな、やさしい眼差しで何かをみつめている。その空気感がとても心地良い。油彩、水彩、素描、木版画などあまりメジャーになっていないものも含む112点がオールカラーで収録されている作品集。 また、資料写真もけっこう豊富で嬉しい。2013/11/19
カラオケみたいな感じです
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お洒落な大正ロマンの女性画を代表する竹久夢二だが、同じく女性画を描く甲斐荘楠音の絵と比べるととても奔放な線をしていることに気付く。描かれた人物達は色気のある化粧や所作をしているが筆致の穏やかな粗さは健康的な雰囲気を画面内にもたらしている。扉絵で使われている「淀みの乗合船」はこの画集の編成によって示されている作者の絵のわんぱくさを代表する1枚だ。2024/04/25