目次
前篇 火の願ひ
後篇 いのちの窓
自解
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らぱん
41
思い出して本棚から引っ張り出した。昭和23年初版で絶版であったが昭和50年に再版された。手元にあるのは河井寛次郎記念館で贖った平成23年3版だが、旧字であり、組版印刷されたようで、掠れやずれが味わいだ。戦後間もないころの出版であることが感慨深い。ぎりぎりまで削ぎ落された言葉が紙の上に配置されている。自由律の俳句のようでもあり箴言集とも言えるもので、無作為に頁を開き読むこともできる。「何もない――みればある」「美しいものしかない みにくいものはまよひ」「何といふ今だ 今こそ永遠」河井寛次郎は特別な人だ。↓2019/11/30
ムーミン
26
噛めば噛むほど味が出る言葉2022/08/25
かおりんご
25
積読崩し。河井寛次郎記念館にて購入。仕事に対する気持ちが、とてもポジティブで、ともすれば闇に陥りやすい私の心に突き刺さる。「新しい自分が見たいのだ 仕事する」2022/04/03
ykshzk(虎猫図案房)
18
陶芸家、河井寛次郎の、短くて光る言葉たち。時に自虐的でもある。じっくり取り組まないと分からない言葉も多いけれど、「もの買ってくる 自分買ってくる」などは分かりやすく反省させられる言葉だろうか。選んだもの=自分。断捨離などと言って捨てられるようなものは、臨時に使っているだけのものだと、先日聴いた柚木沙弥郎氏の講演の言葉を思い出す。心静かにして読み返したい本。2023/01/22
アムリタ
3
河井寛次郎の手を通すと陶器も木工品も、これまで見たどんなものとも似ても似つかないものになる。ことばも同じで、彼を通してあらわれたことばはやはりこれまで聞いたことも読んだこともないものなのである。しかしそれは普遍的で理にかなっていてぞくぞくするほどこころの奥底を動かされる力を持つ。凄い‼2016/12/06