内容説明
あの戦争は何であったんだろう?懸命に生きて来た人々の言葉があります。必死に生きて来た人々の言葉があります。語りつぎたいこと、語りつがねばならないこと。千通を超す手紙に綴られた一語一語はその叫びであり、祈りです。決して風化させてはいけない、決して繰り返してはならない、負の記憶として語りつぐ戦争。これこそが本書の永遠の命題なのです。
目次
1 大阪大空襲(空襲とその頃;火の中を風上へ ほか)
2 各地での空襲・被災(牛乳とビワと蛍―姫路;今も消えない傷跡―東京 ほか)
3 銃後の生活・疎開・学徒動員(誰も文句を言わなかった;舞鶴で見た日本兵と米兵 ほか)
4 国内の軍関係者(黒髪キリリ女子挺身隊;阿鼻叫喚・沖縄 ほか)
5 引き揚げ(三八度線を越えて~八歳の記憶;あかね空 ほか)
6 外地の軍関係者(フィリピンにいた私たち女子軍属;ネグロス島の山中に立てこもる ほか)