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歴史新書y
素顔の伊達政宗―「筆まめ」戦国大名の生き様

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  • サイズ 新書判/ページ数 252p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862488893
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

内容説明

天下を目指し、みちのく東北の覇権争いに勝利した政宗。戦いに勝利するためには手段を選ばず、敵を皆殺しにすることもあった。武勇と知略に富み、二〇年早く生まれてくれば、天下取りも可能な逸材だった。武勇の人・政宗は、茶の湯、文芸、書なども嗜む文化人の顔も兼ね備えていた。当時、戦国大名の手紙は家臣が代筆することが多かったが、家族、家臣、友人との信頼関係を重視した政宗は、直筆で厖大な手紙を書き、たびたびの危機にも常に前向きに生きた武将だった。

目次

第1章 遅れてきた戦国大名・政宗(梵天丸誕生と伊達氏の系譜;天下を目指す「仙道の若武者」;南奥羽の覇者となる;関白秀吉に屈す;豊臣大名として生きる)
第2章 仙台藩・六十二万石を築く(もう一つの“関ヶ原合戦”;仙台開府に込めた夢;国づくりの理想と現実;支倉常長と慶長遣欧使節団)
第3章 家族・家臣との信頼の絆(政宗の家族たち;代表的な三人の家臣)
第4章 文化人としての政宗(趣味と教養;こよなく酒を愛す;「筆武将」伊達政宗)
終章 ホトトギスの初音を求めて

著者等紹介

佐藤憲一[サトウノリカズ]
1949年宮城県生まれ。東北大学文学部史学科卒業後、仙台市博物館に学芸員として勤務。学芸室長、仙台市教育委員会文化財課長、仙台市博物館副館長を経て博物館長となる。退職後、現在は仙台市博物館嘱託(市史編さん室)、仙台市史編さん専門委員、大崎市文化財保護委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

41
図書館本。私の実家は仙台の瑞鳳殿に近い。徒歩で5分とかからない。瑞鳳殿は伊達政宗が祀られているところ。だから政宗のことは身近に感じられてきた。この本は政宗の手紙をもとに彼の一生を追うもの。文体が読みやすく、しかも政宗の手紙や考古資料をもとに政宗の一生を追っているので、非常に信頼できた。実母の義姫が政宗を毒殺しようとしたこと、政宗が弟の小次郎を死に追いやったことはどうも俗説らしい。義姫の諡号が保春院であることに驚いた。私は一時、仙台の保春院前町に住んでいたからだ。2021/10/20

スー

21
56人間伊達政宗に残っている手紙から迫る内容です。この当時達を大名がほとんど右筆が書いた物の中で政宗は自分の手書きにこだわりそれこそ最高の礼儀と考えていたようでほとんど!手書きで書けなかった時は謝罪をいれていた様です。それから親友の藤堂高虎から手書きの手紙を貰いとても感動しているのにはほっこりしました。母親に心のこもった手紙が有る事から毒を盛って殺そうとしたのはフィクションのようで弟小次郎も出家して生きている可能性も有り印象が変わりました。2022/07/03

ようはん

15
戦国大名は右筆が手紙を書く事が多い中で政宗は割と自筆で手紙を書くこだわりがあったのか。政宗は前半生は父輝宗の衝撃的な死や弟の小次郎殺害などで波乱のイメージが強いけどこの本では小次郎生存説が紹介されている。2021/10/06

m

5
伊達政宗関連本二冊目。小説より読みにくいが、知識が深い。当時ほとんどの武将が右筆に手紙を代筆させるなかで、政宗は自ら筆をとっていた。自分で書くことの大切さを分かっていたんだろうなぁ。家臣も政宗直筆の手紙を貰ったら嬉しいはず。達筆で、茶の湯や能も嗜んでいた文化人政宗。武芸一辺倒ではないところに魅力を感じた。筆者が、先日行ったばかりの仙台市博物館の方で驚いた。2015/10/12

うしうし

2
市立図書館本を借り読み。ケーブルTV等で再放送されていた大河ドラマを見て、ごくごく大まかな政宗の人物関係や歴史の流れを把握(?)していたので、非常に面白く読めた。伊達政宗の概説としても,極めて良好な書物といえる。ただ、小次郎殺害や義姫出奔に関する記述については、疑問に感じる点も多い。本書と重複が多いという『伊達政宗の手紙』も読んでみたい。2014/12/08

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